Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

頑張れ、どくどく君&バラ一番乗り

あんなに暖かかったのに突然寒くなり体調を崩しかけております。

どくどく君を植え付けた翌日、強風とあられに見舞われ、その数日後もまた同じくで、オベリスクがすっぽ抜けるという惨劇もあり・・しかし巻き付けておいたアッシュウェンズディは、しれっと無事。

3匹のどくどく君も死亡したかと思いきや、しっかり根を張って成長中。強いぞどくどく君、この生命力を見習いたい。

王は今、忙しさのあまり疲労困憊で死にそうです 爆

 

クレマチスを6本も買ってしまって、3本は鉢植えにするため急遽ガーデンセンターに行って資材を買ってきた。

最終的には場所を決めて地植えにするつもりですが、今年は様子見。

プラスチックの鉢よりも、焼き物の鉢のほうが断然生育がよいため、長細いタイプの鉢を買ってきました。新しく買った分、古いプラスチックの鉢は処分します。

 

そして鉢に植えたのが

ーシルホサ・ジングルベル

実が残っていましたがすごくかわいい。これで冬の庭を彩るつもり

ーマクロペタラ・ウェッセルトン

この青に勝てる植物はないと思う。青いバラもこのくらいの色が出ればなあ。

ーアーマンディ

さあ、これは難物だ。巨大化するのでどこに植えるか・・それを考慮に入れてもなおこの花は素敵だし、葉も熱帯的でクール。アップルブロッサムも好きだけど、より香りが良く野性味があるこちらを育てることにしました。

 

今年はクレマチス元年。

このくらい多彩な色と形がある花はないですね。

色々育ててみて、自分に合っているものを探していきます。

モンタナ系も、英国だと10年以上ほぼ放置しておいても毎年咲くくらい手間いらず。

そしてやはりクレマチスも地植えが一番。プレジデントも、グレープタイビューティーも、今年は伸びに伸びて花が楽しみです。

 

 

あまりのかわいさに衝動買いしてしまったこちら

Deutzia gracillis 'Nikko' ヒメウツギ 日光です。

今年は白を増やすのがテーマでもあるので・・素通りできませんでした。

とりあえず鉢に植えて飾っております。切り花買ったつもりで育ててもいいかなと・・どこに植えたらいいかわからない 涙

 

バラは、4月20日クレメンティナ・カルボニエリが咲きました。

やはりティー系は咲くのが早い。

スパニッシュビューティーも1輪、アーチの上でつぼみがひらきかけているのが見えます。

 

そして今年もモッコウバラは咲かず。

時が来れば自ら教えてくれることでしょう。

 

 

 

 

 

10 hours-Fergus Garett

グレート・ディクスターのファーガス・ガレットの講演会にいってきた。

世界的に有名なガーデナーが、ロンドン外れのちっぽけな教会のホールで公演をするのである。

当日は満席でしたがせいぜい120人。

しかもみずからグレート・ディクスターの植物を持ってきて当日販売するという。

もうこれだけでどんなに気さくな、ただひたすらに植物が好きな人かわかると思う。

 

 

講演はグレート・ディクスターについて。

何度も行っている話だとは思うのだが話の熱量に引き込まれる。

やっぱり彼なくしてはグレート・ディクスターはありえなかった。

そして生で聞いて面白かったのは

ー自分の庭は1年に10時間程度しか手入れしてないと思う。ストラクチャープランツであるシュラブなどを使っている

ーものすごい手間暇をかけて毎年入れ替えしているのは確かだが、それはグレート・ディクスターの10分の1程度。残りの部分は変えてない(といっても手入れはもちろんしているだろうが・・)

ーナメクジやカタツムリの被害はほとんどない。農薬はもちろん、動物性肥料も土の健康のために使うのもやめている。使うのは自家製のコンポストのみ。水やりもしていない。暑かった年も水やりは2回だけ。これは土が粘土質なこともあると思う。

ー虫の被害が少ないのは、バイオダイバーシティがうまくいっているからだと思う(グレートディクスターは科学者が入って研究もしている。珍しい昆虫なども生息しているそうだ)

コンポストは良いが、鉢植えに使うには結構な手間がかかっている。作成後も、乾かして殺菌してふるいにかけるなど工程数がかかる。決して楽ではない

ー好きな花を一つ選ぶとしたら・・難しい。季節によって環境によっていろいろあるので・・でもやっぱりシンプルなプリムローズとか。昔トルコとギリシャの境のエリアでメドウの中にジャイアンフェンネルなどのワイルドフラワーが咲き乱れる様子、ああいうのがいいと思う。

(ファーガスさんはフェンネルが好きなようです。ボーダーにも良く植えています)

でも一番美しい花は妻だね、だそうです。

ーチューリップも植えたら掘り上げて再生している。

 

当日ファーガスさんが持ってきた植物は、すでに持っていたり、うちには植えないタイプの植物だったので買わなかった。

 

その翌日に用があっていつものガーデンセンターに行ったのですが、同じ植物でも成長具合が全く違うのを目の当たりにし、やはり環境を整えることで同じ植物が見違えるように美しくなるのだなあと・・ それは1日はもちろん数年でもできない。

 

同じ状態にとどまることがないように、というクリストファー・ロイドの遺志をついでダイナミックに変化させることができているのも、やはりこの土台があってこそ。

グレート・ディクスターは庭園としては100年以上、ファーガスさんがかかわりだしてからも35年以上たっています。

 

根気強く改良を進めるとともに、時には大胆に植えていってもいい。こんなものを植えるのはおかしい、というルールにしばられることもない。

 

スライドで見ているだけでも庭は本当に美しくて、それはあのクラシカルなお屋敷や、イギリスの田園地帯が背景になっていることもあるのですが、ダイナミックな庭を作るにはこのようなエネルギーに満ちた人間が必要なんだな。

そんな人でも自分の庭は世話いらずというのが面白かった。

あと、ありとあらゆる植物がラテン名でスラスラ出てくる。グレート・ディクスターにある植物は全部頭に入っているに違いない。軽く1000とかありそうなのですが・・

 

私も自分の王国を率いて頑張ります 笑

ここのところ忙しすぎて朝庭に出るのがやっとなのですが、バラも咲いてきました。

もう少し日が長くなったら早朝や宵にもガーデニングができますね。

 

 

 

 

私の王国

私がこの領土の王である

大量殺戮もすれば気に入らない家臣を退場させたりする。

この葛藤よ。

しかし虫が増えたね。益虫も害虫も。庭中テントウムシだらけ。つまりそれだけ、アブラムシがいる 汗

 

本日はクレマチスの日。3本植え付け。

 

マクロペタラ・カントリーローズ(アッシュウェンズデイの隣)

ティーコーニング(セレスティアルに絡ませる)

アルバラグジュリアンス(同上、ファンタンラトゥール)

 

シルホサ・ジングルベル(鉢植え)

無念、鉢植えが増えた。最終的には地植えにしたいです。

 

まだあと2本残ってますが、適度な鉢がないのでとりあえず水やりして管理。これらも地植え予定ですが、位置を検討中

アーマンディ

マクロペタラ・ウェッセルトン

花を見るのは来年です。アーマンディはしばらく咲かないかも。

 

 

種まき組を鉢上げ。

どくどく君ことトウゴマを3本、地植えにしました。2本スペアが残ってます。あと数日様子を見て根付いたようなら処分。

こんな風に植えました。がっしりしてきたら切ってはずす。

やれやれ・・これでだいぶ落ち着いた。

種まき組は5月頃に地植えになる予定。

 

フロックス、種のパッケージをよくみたら1年草だった。パニキュラータが多年草ドラムンディは1年草。

Phlox drummondiii grandiflora "Isabellina"

発芽率が低く、1個しか芽が出ていない。覆土が必要なものは発芽まで時間がかかるね。今回試した上で処分。一年草はよほど気に入っていない限り今後は育てない。

 

ポピーもオリエンタルポピーに切り替えてはどうかと考えていますが、温暖化の影響で欧州でもだんだん信頼して栽培できる品種が減ってきているそうです。そういえば昔ほど見かけなくなったような。

 

マートルも処分。元気がないので抜いてみたら根が黒くなっていた。

 

アッシュウェンズデイのエリアは土が固く、穴あけに時間がかかった。

しかしそれ以外は実に簡単に掘れるようになった。特にセレスティアルのエリアは土が非常に豊か。よく見たらシュートも出てきていました。

地面が今一つなところも王は少しずつ改良していきますぞ。

ダイアンサス・クルエンサスも今日一日でつぼみがみえてきた。

私の王国にも本格的な春がやってきた。

 

 

育ち方いろいろ

今週末は植え込み日。

カンナ・ダーバン(カンナ・シュトゥットガルトのあと地)

アストランティア・ローマ(フロントのエキネシア・パリダの前)

アストランティア・フローレンス(フロント・トーマス・A・ベケットの左となり)

アストランティア・スノースター(バック・桜の木とブルーベリーの間)

ガウラーGaura lindheimeri (バック・スパニッシュビューティーの後ろ)

 

にそれぞれ植えました。アストランティアは、果たしてどこが最も生育が良いでしょうか。

フローレンスは夏になれば陰になります。ローマは一日中日が当たる。スノースターはほどよく日陰です。

 

 

カマッシア、いろんなところに植えて、芽が出るのが早く調子が良いように見えたフロント組は、現在成長が遅くなりました。やっぱり少し日差しが弱めのほうが育ちが良いのでしょうか?

 

バックガーデンにはアリウムはあわないようです。

虫の被害もすごいですが、やられていないものも、大玉が1個咲くところが3つに分かれてしまったりして、まともに咲きそうにありません。とりあえず葉が枯れるまで置いておいて、来年はフロントへ移し替えることにしよう。

 

ただしアリウム・シクラムは順調に育っています。原種に近いせいからかもしれません。

 

それからバラ・バレリーナの手当て。

全体が透明な粘液でおおわれ、株先からしおれてきているという大惨事。

この株、まだ小さいせいかとげがほとんどないため、おそらくナメクジとカタツムリの食害にあっているのだと思います。

全体を洗い、思い切って枝や葉も切ってしまい、もっと乾燥した場所に隔離しました。

 

トーマス・A・ベケットも芽と枝を整理しました。

これでは花が咲かない。アブラムシにやられるばかり。今やっておけば7月までには花が咲くでしょう。芽を相当数減らし、それに合わせて枝も切ったのでだいぶすっきり。

 

移植にあわせ、フロントのカリフォルニアポピーをスパニッシュビューティの傍に移動。カンナの根っこと一緒に掘り上げたムスカリも、うまくバラバラになったので大きめの球根を選んで埋めなおしました。

 

今年は雨が多かったせいか、ナメクジとカタツムリの食害がひどい。

忌避剤をまいたくらいでは全然ききません。専用ネマトーデスをまくべきかもしれない。

 

明日も植えこみ作業が続く。

 

 

 

 

 

 

ベツレヘムスター

オーニソガラム・ウンベラータが開花した。

暗いうちはつぼみが閉じている

 

開いたところ

少し青みがかったような、ガラス細工のような硬質さがあってとてもきれい。

 

 

コルヌス・カナディエンシスも葉が展開してきた。

ヒューケラの花。このヒューケラは、ワサビ茎が出てこなくて、毎年きれいに育つので重宝しています。

 

シャクヤクも数えきれないほどつぼみがついた。側蕾取りを忘れずに。

 

昨日、今日と20度と、夏の気温。

まだ4月も半分来ていないのに、バラのつぼみが庭中で輝いている。

バラ・パープルスカイライナーの葉をすきました。元気すぎて茂りすぎ、葉が逆に傷んでしまうので風通しを良くする。

というかこれって・・剪定が足りないからかもね。プロは冬剪定の時点で枝を減らして、この作業をやらなくて済むようにしているのじゃないかな。

 

うちの庭もバラ開花までカウントダウンとなってきました。

 

同じ花とは思えない、アプリコットフォックス。ウィルスが入ってこのような模様入りになりました。

 

 

今回のチューリップは史上最高の美しさだった。

花も開いてきてもうすぐ終わりだなあ・・そろそろ切ってしまって室内に活けようかな。

 

空間も庭のうち

突然気温が下がってめちゃくちゃ寒い。

開花まで時間がかかるほうが良いので花が傷まない程度に寒いほうが良いです。

 

ヘレボラス・アーグチフォリウスがお亡くなりになった・・

花の後だんだん元気がなくなり消えてしまった。

その辺にいくらでも生えるイメージだったのだがどうも私と相性が悪い。もう手は出すまい。株分けしてあちこちに植えたニゲラはまだ生きているが、大きくもならない。

 

同じくうまく育たないのがレディースマントル

これも雑草並みに増えている家もよく見かけるにもかかわらず、うちでは日向も日陰もダメ。いつの間にか消える。唯一の例外がミニサイズのレディースマントルで、これだけが元気に増えている。

 

カンナ・シュトゥットガルトをさらに抜いた。どれだけ増えるのか・・

どんどん芽が出てきているので、根を引っ張っていってかなり掘り出した。その上にムスカリが育っていて、根っこが絡み合っていたためやむを得ずこちらも処分。これでも全部は抜いていなくて、新しく植えるカンナ・ダーバンと組み合わせる予定なのです。

 

どくどく君をついに外に出しました。少しずつ外気にならす。4月末までに地植えにしたい。

 

ところで、我が家のバラの剪定は

 

小型

剪定はほぼしない。混んでいるところを修正する程度

→ハーロウカー

 

シュラブつる系&つる

同じく剪定はほぼしない。枝数の調整と、自分の好みの長さに応じて切る。我が家の大半のバラが該当

→バフビューティ、ファンタンラトゥール、インジーアスミスターフェアチャイルド など

 

原種系

放置。地面についたり重なってしまっているところだけ切る

→ロサ・グラウカ、セレスティアル、ベンガルクリムゾン、スタンウェルパーペチュアル

 

シュラブでハイブリッドティー系&ハイブリッドティー

半分にバッサリ切る。

→クリムゾングローリー、アイスバーグ、ローズポンパドール

 

アイスバーグがHTに近いというのは意外? 切ったほうが花つきがよいのはは何度かやってみて実証済み・・ってことは、片親がアイスバーグのヘリテージも半分に切るべきだったのだな。

 

トーマス・A・ベケットは交配親が公開されていないため、何の影響を受けているのか不明。来年は半分に切る。あと肥料を控える(特に鶏糞)

 

迷ったら、とりあえず半分に切るでOKがイギリス流 笑

そして今年は思い切って枝数を減らす剪定をやる予定。

 

花でぎっちぎちというのは実は私は好きではなかったことが判明。花でいっぱいの庭というのは優雅ではない。とにかく減らすが目標。空間も庭のうち。それなら買うな 汗 でも、ある程度違うものも試さないとずーっと固定の庭になってしまうのでそれもよくない。

 

というわけで今年はテーマを決めて散財した。

の2本立て。おいおいご紹介。

 

 

 

夜の女王

といえば魔笛・・

映画The Firth Element より夜の女王のアリア

www.youtube.com

こんなに美しいとは・・

 

緑のつぼみからすーっと色づいてきて・・今までも素晴らしいチューリップにはいくつか出会いましたが、このシンプルさ、そして神秘的な色、唯一無二だわ。神がかっています。

 

園芸やっているとこういうこの世のものとは思えないものと出会うことがありますね。

 

注文&植えるときは、1回しか使えない、しかも花が咲くまで寝たきりみたいな植物にこんなに金かけて・・と思う。ケチだから。

そして花を見てそのことを忘れる。来年は・・どうしようかな 笑 

 

ヘメロカリスにつぼみがあがってきています。

ハイペリオンはあと少しで咲きそう。フロントのスタッフォードにもつぼみがついているのを見つけました。

通常は6月頃から咲き始めるのですが・・ハイペリオンは植え替えたばかりだし花は切ったほうがいい気がする。でも去年もうまく咲かなかったのでこれを切ったら今年は咲かないかな? などど葛藤中。簡単に枯れるような奴じゃない。

 

どくどく君、暖かくなったので外に出そうと思っていたら、また1つ発芽。もう少し待つか・・。

トマトも大きくなったので鉢上げして今日から昼だけ外に出して慣らし開始。

それ以外の鉢も外に出して芽をもう少し大きくしよう。

 

新しく植えたタリクトラム・デラバイ スプレンデッドホワイト

 

毎回忘れて大騒ぎするので記録しておくと

こちらがタリクトラム・デラバイ

ギレニア

ギレニア、英国の庭の写真をいくつか見ると結構な日差しの環境で大株になっているので、もう少し明るいところに移動させたほうがいいのか? でも少し日が当たるところだとぐったりしていたので今の位置に植えなおしたのだ。日陰でも、もっとさらさらした土のほうがいいのかもしれない。

 

ベロニカストラム・シビリカム。なんと芽が3つになった。今年は大きくなるのか?

花すら咲かないからなあ。植え替え検討中。

 

 

そして私の大好きな植物、オキナグサ

年々大きくなって見事になります。花が咲いてないときの葉も素敵。

今年はイースターの時期より開花が少し遅くなった。

オキナグサは乾燥した吹きさらしの場所が好きなので、屋上みたいな環境をイメージして植えるとよい。

虫もつかないし肥料もいらなくて、こういう植物がいいな。