犬とヒトは、それぞれの境界を理解した上で生活するのが良いと思う。
犬は生きる環境をヒトに依存しているのだから、衛生・運動などには飼い主が100%責任を持たないといけない。
しかし防寒・防水以外の理由で服を着せたり、インスタ用に写真を撮ったり・・といったことは犬には関係のないことだ。
また、犬には高い知能があるが、人間と同じような認識ではもちろんないのだし、怒鳴ったり、叩いたりしたところで犬は嫌な気持ちになるだけだ。また擬人化しすぎるのもよくない。
ということで、犬の必要な欲求を満たしてやり、あとは適度に放っておくのが理想の関係だと思う。そもそも犬は1日に12~15時間は寝る必要がある。だからその間は人間も他のことをしておけばいいのである。
いったいぷぐ子が自分をどういう存在かと思っているのかはよくわからない。お散歩係とキッチンで何かをくれる人か?? 爆
チビにいたっては、まだ小さすぎて、猫の子、とも、コウモリの子、ともさして違いがない感じがする。犬という以前の未分化の生き物という存在なのだ。
しかしぷぐ子は、自分が座ったり、キッチンにいると大概そばにいて、足の一部を私の体のどこかに置いて座ったり、寝たりしていることが多い。
そして仕事に出かけるときは、明らかに悲しそうである。まあパグはいつも困ったような顔をしているものだから当てにならないけど。
帰宅するとスツールの上に飛び上がってこちらの顔を凝視する。その顔には「散歩は?」と書いてある。ハーネスを取り出すと発狂して家中を駆け回る。最近はやっと落ち着いてハーネスをつけられるようになったが、当初は興奮しすぎて噛んだり暴れたり、それじゃ行けないだろー!!という感じだった。
チビはまだまだ幼いので、ぷぐ子をお母さんだと思い、ミルクを飲もうとしたり、口の周りをなめてえさを要求する。犬の本能なので仕方がないが、結構しつこい。それでぷぐ子が切れて喧嘩が始まる。
お互いにものすごい顔になって噛み合っているが、よくしたもので、本気でがぶっといっているわけではない。マスチフの血を引くパグは、皮膚がだぶだぶしているから、噛まれてもあまり痛くはないのだろう。
そしておもちゃの取り合い。葉っぱ一つ、草一つでも相手が持っているものがほしい。
しかし不思議なことに、ぷぐ子はチビのえさには興味を示さない。少し前まで同じものを食べていたのに・・チビはいつでもぷく子のボールに顔を突っ込んで、周りから注意されている。
そんな二人も、寝る時だけはくっついて静かになる。
犬にはヒトにはわからない犬同士のコミュニケーションがあるのだろう。