Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

サスペリア2

といってもこの映画、見ていないんです 笑

 

オリジナルのサスペリアが封切られたとき確か自分は小学生で、たまたま遠足で出かけた先で、血まみれのトウシューズのポスターと「決して一人では見ないでください」のキャッチフレーズがもう怖くて怖くて。

 

その後、カルト的な人気となったこの映画を実際に見たのはずっとあとになってからで、ホラー映画は時代に伴う劣化が激しいジャンルでもあり、もっと前に見ていたらすごく気に入っていたのではないかと思った。基本、様式美の世界であります。

 

21世紀の現在、美少女がただ苛まれるだけ=女性が一方的に被害者の映画など、今さら作れません。そこで新しい主人公像を作ったというこの2は、なかなか興味深い。ただ駄作だという人もいるので、見るべきか、見ないべきか決めかねている。

 

ネタばれになってしまうので知りたくない人は下記のリンクは見ないように。

いい映画ならば、結末がわかった上でみても面白いはずで、特にこのような美しさを追求する映画なら問題はない。

 

theriver.jp

 

ということで一応のあらすじは頭に入った上で、でも主人公と先生の顔以外は認識できていない状態で上記の写真を見る。この写真に引き付けられて止まないのである。

 

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いろいろと異様です。

赤いひもは血を、白い下着は純潔を表していることは誰にでもわかる。

が、この下着、ふんどし的というか 笑 セクシャルな感じがまるでしない。小学生のおパンツか相撲の回しみたい。つまりこれは男性に見せるものではないのである。

 

またこの四股を踏んでいるような大股びらき。原始的なダンスであるから、このようなポーズをとってもおかしくはないのであるが・・そしてわきが丸見え。女性が被写体でわきを見せることはあまりないことになっているので、足を開いていたり、わきを見せていたりと、通常は公開しないところを出していることになる。

 

そして主人公以外は目がつぶれているような印象。目を閉じていたり半開きになっていたりする。主人公以外はもう憑依されちゃっているのであろう。主人公の位置が微妙に中心からずれている。よーく見ると背後にももう一人いるのも気になる。

 

と細かく見ていくといろいろな謎と不安定さがこの写真に入っているのだが、パッと見ての印象はちょっと気味が悪いが、力強く人を引きつける美しさがあるなあ。

それぞれの腕の配置が上に伸びていて、パワーが発散されている印象。インドのシヴァのダンス像を思わせるような。

 

なので、このダンスシーンだけでも見てみたいと思うのだけど、実際の映画ではどうだろうか、つまらないのだろうか。トム・ヨークの作った素晴らしい映画音楽を聴きながら、自分で想像しているほうがずっと良いのかもしれない。サウンドトラック必聴。

 

www.youtube.com

サスペリウムはサスペリアの単数形