Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

今年のクリスマスキャロルとシュトーレン

今日は堂々のランオフ。

クリスマスキャロルークリスマスのこの時期の定番中の定番のディケンズ、どこかで必ず古いのから新しいのまで放映しているのだが、今年は、超ダークな味付けにしたBBCドラマ新作を観ました。

 

結末は一緒にしなければいけないからそこが難しいところ、見る側には答えがわかっているから過程が問題となる。

 

今回はスクルージの生い立ちに焦点を当て、彼がこれまでに何を経験してきたかを補う設定になっていた。フィクションとはいえ虐待に次ぐ虐待は正直観ていてつらかった。だからといって正当化はできないが、感情が凍りついてしまっているのがスクルージ

 

金が儲かるというなら何してもいいのか。「合理的」「コスト削減」のもとに泣いている人がいるのは21世紀になっても変わりはしない、というメッセージ。

 

「回心」が訪れて、そのあとが本当は大変なんだけど。誰かその後のスクルージのドラマを書いてくれないかな。

 

それにしても色調が素晴らしい。青にグレー、黒、暗い緑に雪の白。赤を使わない素朴なクリスマスリースの美しさ。そしてこういう暗い舞台での「光」の使い方は西洋美術の長い歴史を踏まえたもので、見事。

 

さて、私はシュトーレンが大好き。

今年も色々買って食べ比べましたが、これというものが全然なかったため、自分で作ってみました。

市販品はどちらかというとケーキに寄せてあり、柔らかすぎ。しかもマジパンの量が多すぎて、マジパン嫌いな自分にはいまいち。

 

ドライフルーツの漬け込みに数日、また3回も発酵しないといけなかったりと時間がかかるけど、工程自体はそれほど難しくはない。

やっとできたと思っても8時間は最低でも寝かさないといけない。理想は3週間。

 

でもおいしかったです! これぞシュトーレン。来年は25日に間に合うように作ろう。

しかしフルーツを漬け込んだブランデーに酔っぱらうとは思ってなかった・・マダムは酒飲めませんので 爆

 

同じ材料で工程を変えるとクグロフやパネトーネもできるのだ。

ただイーストはあまり積極的に取りたくないので、薄力粉のみ使用にしてふんわりケーキにしてみようかな。