Tortoise Bar

英国園芸日記

100マイルランナーはレース前日に何を食べるか

短期間限定でYouTubeで公開中。

Unbreakable-スコット・ジュレクが打ち立てたウェスタンステイツ100マイルの記録を破るのはだれか?

 

10年前の話なので、今だともう珍しくもなくなったけど、10年前だったら、ジェルとか補給とかエイドとか、新鮮だったんだろうなあ。

そしてこのゆるーい雰囲気。トレイルのシリアスレースというのは出たことが無いのだけど、アメリカもイギリスも、レースだからといってぴりぴりしてないし、田舎が舞台ならどこもこんな感じだけど、日本から見たらさぞ驚きだったことだろう。

日本だと「修行」とか「鍛錬」だからなあ。それが100%悪いわけではないけれども・・。

 

首位争いをする4人のランナー、アントンとキリアン、ハルとジェフ。

アントンとキリアンはとくに有名になりましたね。キリアンが若い! 子供のようにしか見えないww

前日の過ごし方やそれぞれが住んでいる場所もとても興味深かった。

 

アントンは結構インテリ。大学院で物理や哲学などをやって、地質関連の専門的な仕事をしている。彼女でペーサーをやってくれるのがあのジェン・シェルトンだけれど、今はもう一緒にはいないみたい。

 

キリアンはもう、山の妖精みたいなものでww

鹿が走っているのかという感じですね。これが同じ人間? という身のこなし。山生まれの山育ち。昔はこういう人がもっといっぱいいたんじゃないか。

 

ハルは陽気で地元ランニングショップで働き、足の怪我が懸念されるも優勝を目指す。前日にジェルを用意しているところなんかも「あー、これとこれかな?」みたいにすごく適当ww 海外の人らしい。そして前日も家族とレストランで肉とかごちそうをたくさん食べている。

 

キリアンが何を食べたのかはわからないが、あの体型からして肉を大量に食べている感じには見えないな。エイドでフルーツとフルーツジュースをがぶ飲みしているところが印象に残った。

 

アントンは、あんなに長身で体が大きいのに、前日の夕食はベジタリアン、きのことほうれん草のパスタとサラダ。

 

ジェフは・・お金がない。彼は他の3人に比べるとなんだか暗くて、暗いアメリカンっているんだな(失礼)と思ってしまった。でも彼女と娘と暮らしている家は素敵だったなあ。山の中腹にあって、長い階段を上り下りするようになっている。

前日もお金がないから会場のそばにキャンプして、ゆでたマカロニにトマトソースをかけたものが夕食。

 

ハルを除くと、100マイル走るっていうのに夕飯これだけ? なんですよ・・。

 

実際のレースは、キリアンが途中までは別の星から来た生き物のように余裕の走りを見せていたのに、終盤で謎の全身攣り祭りとなり、4位(彼はのちに初の非アメリカンとして大会優勝)。

「うまくいったレースはつまらない。単にうまく行っただけ。失敗したレースのほうが学ぶことがある」

若いからなあ・・まだまだこの先時間が無限にあるように思っていることだろう。

今だってまだ30代になったところだし、この間大きな怪我をしたけれども40代前半くらいまではいろんなレースで優勝を狙えるに違いない。

 

アントンが走っているところを見ると長身過ぎて体が後ろに引っ張られているように見えるが、これは実は胴体力いうところの「仙骨が閉まった状態」なのではないかな。

とにかく・・とんでもない距離を移動しているにもかかわらず、トップランナーは姿勢がほとんど変化しないのがすごい。

 

キリアンが脱落したのを見てアントンは優勝を確信する。

 

ハルは、途中で足がやはりだめになってしまい80マイルで棄権。でも最初から最後まで明るいのがいい。

 

そして暗いジェフ。100マイルでは負けたことが無いのに今回は調子が全然上がらず、トップランナー3人に遅れ続けるが、終盤になって謎の復活。100キロなどの長丁場だとこの謎の復活が起こるというが・・ 奇跡の首位奪還。

 

そして最後の10キロ弱を「マイル6分」で激走。150キロ走ってきてそこからさらにこのペースで走れるとはいったい人体はどうなっているのでしょうか。

 

ウェスタンステイツを創設した伝説のシニアランナー(70歳を超えている)が、制限時間30時間を20分超えてゴールし、非公式だがフィニッシャーとしてメダルをもらっているのもすごかった。

彼の若々しいことといったら・・いやそれは若者に見えることはないのだけど、「いつも次は何か?を考えているんだよ」

 

とにかく面白いです。ぜひご覧あれ。

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