この、壁際に植えられている紫色の葉の植物がかっこよくて・・
調べに調べたがどうしても名前が見つからず。
明度の高い壁の前にあり、上には紫のつるバラ(リレーティブカラー)、そして同じく青が入っている手前の植物の葉、その隣に黄色の強い緑の葉と、これまた色彩設計に唸るしかない。
たまたま別の調べ物をしていて、偶然ひっかかってきた。ペルシカリア・レッドドラゴン。
ペルシカリアはうちのすぐ近くの家などにも植えられているタデ科の植物で、葉が普通の緑だとそんなに強い印象がなくone of themといったところだったのだが・・
この植物はうちのどこかにも植えたい。グラウンドカバーとしても良く、それでいて他の植物を侵略するということもないらしい。
ラベンダーの苗が届いた。
小さな包みで届いたのでまさか苗が入っているとは思わなかった。30本入っているってどういうことだろう、と思ったら挿し芽したものが大量に入っていたのだった。1苗12ポンド位するのが常識なところ、送料4.5ポンドのみというのはおかしいわけで、安いと言って飛びついたらダメだっていうことですね。当たり前か。もちろんちゃんと育てていけばいいので損したとはいえないが、これ・・どこに植えればいいのかww
今週、数年前に買って放置していたトマス・ディッシュThomas M. Dischの「歌の翼に」On Wings of Song を読了。
時間に余裕がある今、ぷぐ子を横にはべらせながら集中して読めた。わからない単語が相当あった。。多分英人でもよくわからない単語があったと思われる。
これは、SFのカテゴリーに入ってはいるが予想通りそうではなかった。半自伝であり、ヨーロッパのビルドゥングスロマンといわれる主人公の成長物語のフォーマットを反転させたものであり、70年代の終わりに21世紀をイメージしながら書いたものだから、「過去の未来」というか、不思議な世界である。当然インターネットも携帯もない。
細かく書き込めば相当グロテスクなことになるのだが、それをしていないところがこの作家の品の良さかもしれない。
であらすじはというと・・ 下記の記事の方が素晴らしくまとめているのでそちらを参照していただくとして、何か・・何と言ったらいいのか、あらすじがわかっていたとしてもやはり読むに値する作品だ。解放病棟を思わせる監獄、寝たきりの花嫁、奇妙なニューヨークの日々、そして結末。
「飛ぶ」とは何か。それはドラッグ体験のようでもあり、自分を超えた何かに熱中することでもあり、臨死体験でもあり、音楽でもあり、なぜそこまでそれに魅せられるのか、また努力しなくてもその境地に到達できる人もいるという残酷さ。残酷、この小説はその他の点でも相当残酷であると思ったが、それを直截的に出していないところが魅力でもある。
感想をとても簡単にはまとめられそうもないので、また時間をおいて読み直してみたい。
しかしこの小説の結末は、ディッシュ自体の晩年も考えると、本当に何とも言えない気持ちになる。