Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

フロントガーデンにボーダーを作る

つるバラを育てるには壁面等のサポートが必要である。

いろいろなアイデアを出すもすべて夫に却下された。家の壁=改修に大金がかかったので汚れるからダメ。フェンス=数年以内に交換予定だからダメ。フロントガーデンのレンガの囲い近辺=弱っていていずれ倒れる可能性があるからダメ。

 

東向きの、バラに最適のフェンスのエリアは、フェンスそのものが隣の人の持ち物である。しかも相当ボロボロでツタやブラックベリーなどの庭には困る植物がはみ出してきているのと、大木が植えてあるためドライシェードになっている。しかもこの木が我が家の敷地内にはみ出してきており、落ち葉がすごい。正直迷惑である。

 

隣人は、もう80歳をとうに超えた一人暮らしのおじいさんだ。このサイズの家にたった一人で暮らしているだけでもすごいこと。あと10年もないであろうこの家での人生に余計な負担をかけるのもどうかと思い静観している。

 

唯一これなら、といわれたのがバックガーデンでのアーチであった。設置するならやはりスイングを置いてあるコーナーの前か・・。

 

アイスバーグは2番花がぽちぽちと咲き始めた。花のサイズが小さくなったが悪くない。

花の中にクモが住み着き始めた。私の嫌いな昆虫No1。

だが、そのクモがRose SawFlyを取って食っているのを見て考えを改めた。飛んでくるのを見張っているわけにはいかないし、根絶は無理。鳥やクモに食べてもらうしかないのだ。

 

しかも、このクモ、環境に合わせて色を変えるのだ。もともとは茶色だったのが今は花に合わせた薄い緑色のおしゃれさんだ。5月の1番花の時はいなかった。その時はSawFlyもいなかったから、ちゃんと時期を合わせて生まれてくるのだな。

 

さて、ラベンダーの芽を植えるべく、フロントガーデンをまた掘り返す日々。

ここは玄関のドアに近いエリア。前に着手した時はきつくてギブアップしたのだがどうしてもやらないといけない。

 

まず・・前の住人が大きめの小石でグラウンドカバーをしていたのが残っていて、それをすべて取り除かなければいけない。きれいな状態で残っていればそれほど大変でもなかったのだろうが、小石の間に芝と雑草が入り込み、地表が固くなってしまっている。

 

結局、いつもの方式が一番早いということに。

適度に石や雑草を除去してフォークを刺せる状態にする→フォークで表面をほぐす→スペードで土を掘り起こしつつ、石を拾い、耕す

 

そしてなんと、この石の下に薄いビニールが敷いてあって、このビニールと芝が一体化しておりビニールを引きはがすことで余計な雑草が一気にとれた。

 

土は柔らかめで耕すのは結構簡単だったのだが、エリアによってはガチガチの粘土のところもありで、ここは苦戦。このエリアそれなりに面積があるため、ラベンダー以外にも植物を植えられそうだしバラも1本くらいは追加できそう。日が一日中当たるからきれいに育つはず。完成までにあと2日くらいはかかるかな。

 

しかしこの作業キツイ。5月に穴掘りしたほうが楽だった。石を取り除くのに大変時間がかかった。私の祖父はお坊ちゃん育ちで戦前は裁判所付きの通訳をしていたのが、戦後いきなり山を開墾することになり、ストレスで発狂しかけたらしい。それを思えばこんなのただの趣味、やめたければいつでもやめられる。考古学者だっていつ何がでてくるかわからないものを1日5センチくらいの進捗度合いで掘っていくらしいし・・などと考えて気を紛らわせる。

 

フロントガーデンには、鉢を出してトレリスを使ってつるバラを育てるならいいでしょうと言われたので、あまり大きくなりすぎないタイプのものを試しに2つ、育ててみようかと思っている。

鉢はしかし水やりが面倒だ。忘れたらおしまいだし。地植えはいったん根付けば放置できるからなあ。まあ実績を作って夫にだんだん妥協させるしかないなww

いずれにしても今からだとどのみち花の季節に間に合わない。11月の新苗を買って少しずつ準備することになる。

 

ポーの一族」とバラの話を書こうと思ったのだが長くなってしまったから次回。