Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

クロロシス

アイスバーグはちょっとお疲れ気味のようである。

クロロシスが出てしまった。クロロシスとは葉緑素が少なくなり葉の色があせ葉脈が浮き出てくる症状で、要は植物の貧血。

今までほったらかしで肥料もやらないできたが、今年はこまめにお世話をし、その分花も株も見違えるように成長した。その反動でここへきて疲れが出てきたらしい。

何しろ15年はいっているかなというご老人であるし、この疲れから回復できず来年はお亡くなりになる可能性もある。

 

海藻の液肥を2週間おきにあげているがこれだけでは足りないし、すばやく効くものが必要だ。

というわけで根元の土を少し掻いて、TopRoseという化学肥料を投入。イギリスのバラの肥料と言えばまずこれ。

根元のカバーを外してみたら意外にも、土は真っ黒で柔らかかった。

 

ミセスジョンレインとトーマス・A・ベケットにもこのTopRoseを先月補給したところ、またまたつぼみが大量についてきた。

ベケット氏は大株にしたいので、つぼみは取り除いて株に集中させないとダメですね。

 

今植えたいものがいっぱいあるのだが、実はそれより先にやらないといけないことは土壌の改良。それで植物を買うのをじっと我慢して、コンポストの材料の配送を待っている状態。

 

植物がきれいに見えるにはやはり土。といってすべての土を入れ替えるわけにもいかない。お金もかかるし何よりその土の廃棄がとても大変。それで、こつこつと土を改良していくことにした。特に庭の西側のエリアを使えるようになれば、かなりの植物を植えこむことができる。

バラは強いので、その中でも特に強い品種を選んで植えれば、ドライシェードのエリアでも生き残れるだろう。

一旦土ができてしまえばあとは適度に手入れしていくだけ。最初が大変なだけだ・・頑張ろう。

 

庭仕事って忍耐で、完成が5年から10年くらいはかかるつもりで、こつこつと仕上げていくことが必要になる。プロジェクトマネジメントだよなあ・・。

 

7月に入って雨が多く、梅雨のような日々になってきた。

香りって不思議です。アイスバーグに香りはないと書いたが、この頃、雨上がりの朝などにふっと柔らかい香りを感じる時があるのです。フルーツでもミルラでもない、といってダマスクでもなく・・秋になると気温が下がり香りを強く感じられるようになるので、秋のアイスバーグに期待しよう。

 

ガウラ、しぶとい。あれだけ灰色カビ病にやられていても少しずつ成長はしている。

ラベンダーは枯れもしないが大きくもならない。

ガウラの後ろに移植したヤグルマギクは、葉っぱがしおれてダメになるかと思ったがなんと復活。植物って強いなあ~。あとは放置しておけばよい。

ルドベキア徒長した葉をさっさと切り落としたのがよかったらしく、順調に生育中。

ゼラニウムもすっかり落ち着いた。あとは花を待つだけ。

芝刈りしようとしたら、端っこにカンパニュラが1本生えていた。去年もここで見かけたような気もする。とてもかわいらしいので発根促進剤をつけてベケット氏のそばに植えた。ここにはキャットミントを植えこむ予定ではあるのだが・・。もし生き残れたら、移植してまたべつのどこかへ。

 

さて非常にコンディションのよくない苗を買った某ナーサリーからカタログが送られてきた。

全体的に大変安い。価格も安いがカタログもいかにもお金をかけていないつくり。

 

そのなかに「食べられるばら」があったのでビックリした。花びらから葉っぱ、実まですべて食べられるのだそうだ。見かけはふつうのハイブリッドティーで、白、ピンク、紫の3セットで15ポンド・・この値段ではバラの新苗が1本買えるかどうかっていうところだwwしかも冬は室内でも育てられるとか・・ほんまかいな? すごく怪しいww

 

葉はどうか知らないが、例えばレッドエデン=ルージュピエールロンサールの花はエディブルとして知られているし、農薬をかけないようにすれば、香りのよいオールドローズティーやジャムにもできる。ローズヒップも特に有名なルゴサ系でティーやお酒などが造れる。だからあえてこれを買わなくても・・こういう無知な人につけ込む商法ってすごく嫌なので、やっぱりこのナーサリーはダメだなあ。

 

ただ通販はあたりはずれがあるようです。大手から買ってもハズレ苗が来てしまうことはあるらしい。今年は、コロナの影響でナーサリーも苦慮しており、お任せセットの販売とか、作りすぎてしまった苗を安く売るサイトとかがどんどんできている。

 

今年に関しては特に、こういうサイトからだったら多少ダメな苗が来ても許せるところはあります。ダメ苗でも土がちゃんとしていれば・・ということで、やっぱり急いでいろんなものを植えてしまう前に今月から土壌の改良をやっていきます。場合によってはラベンダーやガウラのコーナーもやり直すかもしれない。植え替えややり直しを恐れていてはいけない。