Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

冬の終わりの花たち

この時期に香る花ってなんて魅力的なんでしょうか。冷たい空気の中で、少し柑橘系のような引き締まった甘さの香りが多い気がする。

 

冬の匂いといえばこの時期、沈丁花。こちらでもダフネという名前で売られていて、カタログなんかではよく見かけるのに、我が家のまわりで植えてあるところを見たことがない。

子供の頃、仕事から帰って来る父を迎えに駅に行くと、この花が咲いていて、その香りを思い出す。

これまで何度も植えたいと検討するも、毒性が強く、花も葉もすべて有毒。そして日向より日陰を好むのでフロントよりもバックガーデン向き・・ということで何をしでかすかわからないまぬ犬どものために、保留となったままだ。どこかの庭先に植えてあれば匂いをかぎにいくのに・・。

 

近所の庭先のサルココッカ。我が家のサルココッカは生きているのか死んでいるのかわからないような状態ですが・・。

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ところがこれ、香りが全然ない。そして黒い実がなっているが、そうねえ・・dull colourとよく書かれているが、あんまりぱっとしない。もっと大株になったら香るようになるのだろうか? 公園のサルココッカは大木で、香りもすごいのだ。

 

 

 

今日見つけた、香りのよい花。どうやらWinter Honeysuckleらしい。これはいいな。・・と思ったらこれまた全面的に有毒植物。やれやれ。

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沈丁花と同じ香りの成分が感じられる。この時期に開花する有毒植物って同じ成分を持っているのかもしれない。ちょっと柑橘系のような、すがすがしい、何とも言えない良い香り。

 

 

 我が家のベケット氏ことトーマス・A・ベケット。1年で木化してますます猛々しい。とげもすごい。

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ご近所さんちのベケット氏。ほぼ同じ時期に植えたのにこの違い・・

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このロケーション、日照が夏場にほんの数時間あるだけ。冬は真っ暗。 植えてからの剪定はたぶんやってないですね。

 

でも、剪定もよしあしがある。ずっとやっているとだんだん節ができて醜くなる。この冬はアイスバーグに強い剪定をほどこしたけれども、この古木はこのままが美しいので、これからはまた花がらを切るだけにとどめ、自然に任せる。

 

最後に、威風堂々のまぬ犬をどうぞ。

写真マジックで気品あるお姿となったものの、パグ座りでだいなしww

ロックダウンを享受しているのはなんといっても犬だろうなあ。ケージにいるのは寝る時だけ、飼い主と一緒で幸せいっぱい。

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