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英国園芸&珈琲日記

Op.10 パグと女の子 プランニング編

新作に取り組み始めた。

今回は娘のリクエストによりパグと女の子の巾着を作る。

 

図案はネットから拾ったイラストで、個人でコピーして楽しむには問題ないでしょうがもしかしたら著作権にひっかかるかもしれないから全貌はヒミツ。

 

巾着、作り方を調べてみて、マチつきでも自立させなければそれほど難しくなく、バッグと比べサイズも小さいから裁断に苦労することもなさそう・・多分(自信ない)。

 

がっ・・もう裁ちばさみの使い方からして間違っていたことが発覚。

もうね、本当にね、何にも知らないのですよね・・愕然とする。


プロの洋裁の先生が教える 持ち方ひとつで布の切り口が変わる裁ちばさみの使い方教えます

 

そこで粛々と布を切る練習からスタートww

まっすぐ切るのも技術がいるとは・・。しかもうちのはさみ、ほったらかしにされていたせいもあり切れ味が悪い。本格はさみでもないので、夫に頼んでDIY用のとぎツールでとぐか・・。

 

娘のいらなくなった白のトップスを切ってテープ状にし、刺繍枠の内側にまいた。これで刺繍枠がすべらないように抑えることができる。布も糸もできるだけ無駄にしたくない。

とにかく、自分は何も知らなかったのだな・・ということ。

 

ZARAフォークロアっぽい刺繍のブラウスや、上着などを出していたことがあって、値段は50~70ポンドくらいだった。とてもかわいくて、買いたかったのだが服はかわいくても本人はかわいくないから 爆 やめた。

 

でも今思うとあの刺繍は手で行っている。大量生産だからコストを抑えるようになっているだろうし、プロの刺し子さんだから仕事は早いだろうけど、それでもこの値段、刺し子さんはいったいいくらもらうのか・・?

 

そんなことがだんだん見えてきた。

以前は経済差を利用してインド等の発展途上国で服を作らせていたが、物流のコストが上がったことで、ファーストファッションの服の生産はイギリス国内へ戻ってきている。雇用の創出、と思いきや、実際は最低賃金以下で不法移民に仕事をさせていたりする。

 

確かに切って縫っただけ、みたいなデザインや、1回洗ったらおしまい、のものも多いけど、ファーストファッション、この値段でどうやって利益出るのか、闇である・・。

 

そして刺しゅう。刺しゅう糸は当たり前だが刺しゅう糸を染めて作る。この染色が環境に与える影響がね・・

 

自分の単なる楽しみのために、誰かが泣いているのだとしたら、それはどうなんだろう。ブリオッシュ食べれば? なんて言いたくない。

せめて、まともなビジネスをやっている会社かどうかを調べてから買い、買ったら無駄にせず、最後まで使いきるようにしたいなと思うようになった。

 

いらなくなったシーツで何か作れるようになったというのはちょっとうれしい。

コットン100%など天然素材の布はコンポストにすることもできる。

刺しゅう糸もできるだけあまらせないように使って、半端な糸は試し刺しなど練習用にとっておく。

 

何も買わず、何もしなければそれが一番いいのかもしれないが、生きている以上何かをしたいのが人間でもあり・・活動に制限を設けることが必要だろう。というわけでせめて1プロジェクトが完成するまで次の作品には手を出さない、平行活動不可、にしております。

 

はあ、前置きが長い。

今回のチャレンジは

  • 図案があるだけで刺し方は自分で考案しなければならない
  • 線が中心のいわゆるモダンエンブロイダリー。単調になりがちなところをどうやって魅力的にするか、線を使ってどのように細かな表現ができるか
  • 配色。布地が白じゃないので、この色で映える色を選定する

 

刺しゅうの技法そのものとしては、ステムステッチ、バックステッチ、サテンステッチくらいしか使わないので、刺す時間そのものはすごく短くて、3日以内に完成予定。

しかし、最終デザインを決めるまでに何度か刺してみる必要がありそう。これに時間がかかると予想される。

 

続く・・笑