イギリスのフラワーショーといえばチェルシーとこれ。
いずれも、20年前に1回行ったきりだ。その時はRHS(王立園芸協会)の会員でもあった。
来年はRHSの会員になって行ってみようかな。会員になると一般では取りにくくなったこれらのショーのチケットが優先枠で買えて、提携しているお庭には無料で入れたりする。が、実際に足を運べるかどうかというと微妙。毎月有給休暇を取って平日に行くとかしかないかも。
BBCでは毎年このショーを紹介するプログラムをやる。去年と今年はチェルシーがなかったので、チェルシーが始まって以来の振り返りプログラムと、ハンプトンのほうは無事に開催されたので中継があった。
チェルシーとハンプトンだと、チェルシーのほうがより先鋭的というかコンセプチュアルなデザインが多いか。
ハンプトンはもうちょっとのんびりしている感じで、今回入賞したお庭なんかももちろん、素敵なのだがちょっと無難な感じ。コロナ明けでもあり、とんがったお庭は求められていないのかもしれないと思った。
今年は、Vikingというクルーズの会社が冠企業で、ショーの名称を言うたびにVikingの名前もセットで言わないといけない契約らしくて、BBCのプレゼンターが何度もバイキング、バイキングというのがいまひとつ。コロナでスポンサーも少なくRHSも苦しいのか・・。
やっぱりすごいと思ったのはトム・スチュワート・スミスのデザイン。
インスタでどうぞ。
今や大御所となったトム氏ですが、もはや庭をデザインするというより自然の再現に近くなってきている。より高温でドライになる環境の変化を見越し、最小限の手入れでしかも美しく、という、一見ぼさぼさのように見えてフォルムやカラースキームの選択の巧みさで、きっとその場に立ったら映像で見る何倍も美しいと感じるのだろうなあ・・
まあ最小限の手入れとはいえ、ショーなので、例えばこれは金賞とった別の人のガーデンですが、ガウラなんかもよく見たら花がら一つついていない。それぞれの植物が最高の状態で数日間だけ持つように植えられているわけで、実際の環境に置くと曲がってしまったり、花が咲いてほしいところになかったりと、いろいろ。
21世紀の庭は、21世ももう20年以上たってしまいましたが、環境にやさしいこと、今後の環境変化に耐えうることがやはり2大条件になる。
バラは暑いところでもそこそこ生き延びられるので、イギリスの気温がもう少し上昇してもなんとかついていけそうだが・・
庭とは個人のものなので、自分の好きな植物を好きなように植えればよく、そこに自分がいて心地よければよい。
でも美しくありたいと思うのであれば、デザイン、手入れ、コントロールは欠かせない。それをどこまでやるかは個人の選択。
フラワーショーでのお楽しみは、イギリスの有名どころのナーサリーが一堂に会するのでそこでのお買い物。プランツはもちろんのこと、ガーデニングツールやライフスタイル関連の商品などもある。ああ、行ったらきっと散財しちゃうだろうなあ~。
ちなみに今年のトレンドカラーはオレンジだそうだ。
おすすめの宿根草としては、ワレモコウ、フウロソウローザンヌ、そしてアストランティアがあがっていた。淡いピンクのアストランティアは我が家のフロントガーデンの候補のひとつ。
などと考えていたらちょうどサラ・レーヴンからセールの案内が来たので散財してしまった・・。
赤を含まない青と白が欲しいと思っていたため、イソトマ2種、白のペンステモン、ヘリオトロープとトゥイ―ディアとスイートピーの種。
しかしよく調べたら耐寒性の問題で、宿根草として育てられるのはペンステモンとスイートピーしかなかった。やっぱりまともな温室ほしいかも。まっ、切り花を買うことを考えれば、これらの花は10月の終わりくらいまでは咲いているのであと4か月は楽しめるのではあるが、1年草ってなんかもったいない気がしてしまうのだ。ケチww