Tortoise Bar

Ne te habeat fiduciam

オープンガーデンに行ってきた

去年見つけてビックリしたオープンガーデンに行くことができた。

400年前に作られた庭園を20年かけて修復したというものである。

 

コロナで去年は公開がなかったが、やっとロックダウンも終わりオープンデーがバンクホリデーの最終日に再開されることになり、チケット5ポンドを購入し楽しみにしていた。

 

ここは陸の孤島で、一応ロンドンの端ながら車か、バスでしか来ることができない。ご近所トレイルコースの一部であり、よく通過していたところなのだが、ここにこのような庭園があったとは全く知らず。

 

400年前から続くウォールドガーデンであったのが、途中で放置されていたのを、今の持ち主が買い取ったのが1997年。とりあえず住めるようになるまでに2年以上。一家で引っ越してきて、少しずつ修復し、数年前からオープンガーデンとして年に1度公開するようになった。広さ3エーカー。ウォールドガーデンとして整っている部分もあれば、まだこれから修復する予定のところもある。

 

さて以前ならなんなく足で到着できていた場所であるが、いまやランニングの最長距離が10キロちょっと超えるくらいでしかない。しかしバスの本数も少なく、歩くほうが早い、帰りは疲れてしまったら少し遠回りしてバス停まで行こう・・ ということで行ってきた。

 

結果、往復で17キロ弱。移動に2時間半。トレイルで起伏が結構あるのでロードを走るよりキツイ。やっぱり走力が落ちていることを痛感。帰りは元気出してそこそこ走ったのだが、行きはもう歩き倒し。

 

もっともイギリスのウォーキングガイドを見ると、コースにもよるが、15キロ移動するのに6~7時間くらいが標準タイムだからウォーカーとしては結構速いほうだが・・

 

このコース自体に足を踏み入れたのが1年半ぶり。以前は月に2回は行っていたのだ。遅めに出発したのと、バンクホリデー最後の休みの日のせいか、少し人に会う率が多かったが、そうはいってもちらほら程度で基本は無人

 

しかし庭園のほうは、チケット制で人数制限を設けてはいたが、人が多くてびっくり。

実物のお庭はインスタで見ていたのとは大違いでビックリする広さ。とにかく、これだけのものを20年かけて自分たちで修復してきたというのがすごすぎる。

 

家自体はそんなに大きくないのだが、とにかくそれ以外の敷地が広い。

ガーデナーがいたり他の人に頼んでいるわけではなく、家族全員(ご主人は建築家、奥様は学校の先生、それに3人の娘)で取り組んでいる。

 

この家自体も、前の持ち主の家族の一人が1970年代頃まで一人で住んでいたが、100年以上前の家を文字通りそのまま維持しており、水道や電気などもない状態で! 生活していたらしい。水道は家の外に引いていたとかで、今の持ち主はまずそこから改善するところから始めているのである・・。

 

そして庭自体も廃墟でガラクタが残されるままであったのを、そこにあった資材なども生かしながら現在の形に作り替えていったそうで、いくら建築家で専門知識があると言えど、イギリス人の気骨を見る気がする。

 

まず何十人もの人がお茶できるパティオがあり、ここの家のお嬢さんがハープの演奏をしてくれる! ケーキも自家製。すごくいろんな種類があって目移りしたが、ブレッドプディングを購入。紅茶とともに3ポンド。とてもおいしかった。

 

それでは写真をどうぞ。

お庭は、キッチンガーデンがメイン。オーガニックな庭にしているとのことで、自分で種を落としてそのまま来年も生えてくれる植物とか、できるだけローメンテナンスにするようにしているそう。

もっともそうでなければこれだけの広さの庭を少人数で維持できないだろう。

ウォールドガーデンの中を区切ってレイズドベッドにし、野菜や花を育てている。

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 家は高台にあるので景色が見渡せる。鉄塔がちょっと見えてしまったりするが、基本的には400年前から変わってないだろうと思われる。

鉄製のアーチもさびているのがいい味出している。やはり新品ではなくwetheredの物は良い。ゴミに見えないようにするにはセンスが必要だけど。

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ちらっと見えている鉄柱は、パイプオルガン。廃棄予定で行く当てがなかったものをもらってきたそう。他にもバスタブに植物を植えたりなど、古いものがうまくなじんている。

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人が入ってこれないように置いているのだろうが、いい感じのディスプレイ。

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子供用の小さな家。こんな家を子供の時に作ってもらっていたらどんなに喜んだことだろう。

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ネコ。もう1匹黒いネコもいた。

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他にニワトリ、ミツバチの小屋なども。

 

修復中のヤード。

オリジナルの壁。ドーム状になっているのはここで音楽を演奏すると、音がここのドームで反響し良く聞こえるため。このような壁が残っているのはイギリスでもここだけらしい。

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フォレストガーデン。

ここもほとんどお世話しないで果物が採集できるように植えているとか。キッチンガーデンもそうだがコンパニオンプランツを植え、オーガニックで育てられるように工夫し、草でマルチングを行っている。なめくじがいないのは、クレイ(粘土層)主体の土を使っているからだそうで・・。


 

3メートル以上ありそうなひまわり。これもフォレストガーデンの一部。

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プリムラオーリキュラのシアター。これもヴィクトリアンの頃からある伝統的なディスプレイ方法のひとつ。

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20年の年月をかけて個人でここまでやるとはなあ・・。すごいなあ。行き当たりばったりではできない。

 

やっぱり自分も体を鍛えて20年は無理でも、15年かけて自分の庭を作ってみるかな。それにはまず相性の良い家や土地を探さなければなあ。とりあえずランニングを頑張って続けるか・・。