Tortoise Bar

Ne te habeat fiduciam

Ham House & Gardens

イギリスの庭巡りシリーズ。今回、本当は車で遠出する予定だったが、このガソリン不足。

ガソリンも高くなってしまったし、公共交通機関で行けるところにしようと、今まで一度も行ったことのないハムハウスに行くことにした。

 

リッチモンドの駅からバスに乗る。夫がいたからバスに乗ったが、ランナーだったらテムズ川沿いを走っていくのが良い。走ればバスに乗るのと多分時間的には変わらないし、なにより気持ちが良い。

 

でもバスに乗っていくと、ハムハウスへの入り口の道を見ることができる。

これはなかなか。

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入り口に入るまでに外の塀をぐるっと回ることになるが、このあたり緑地帯で、散歩したり馬に乗る人多数。いいところだなあ。

 

到着して昼近かったのでカフェで軽食。

どうしても先日のアランデルと比べてしまうが、正直おいしくない。

さすがに10月だからあまり花も咲いてはいない。キッチンガーデンをまず見る。

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このキッチンガーデン以外は、17世紀にあったであろう植物のみで構成しているため、整然とした花のないお庭である。
ここは静謐の庭として、動物や昆虫に優しい場所を作っているとか。春に来たらもっと気持ちが良いと思う。

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何もない・・ いやさっぱりしたお庭。

と現代人の眼には写るが、かつては芝生がこれだけあることが大変なステイタスであった。

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成形が見もの。

シャイニング。

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ラベンダーとトピアリーが見事。ラベンダーをこんなに刈り込んでしまうのだな。

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いつも思うがプロフェッショナルはむごいくらいに刈り込みをやる。これが美しさの秘密か・・。自分ではなかなかここまで思い切れない。

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お屋敷の中を見学。

ここ、幽霊が出るということで有名らしい。霊感とかそういうものは信じないですが、確かにこの屋敷、暗いし風通しが悪い。立地は最高なんだけどね。入ってみた感じ、どうも好きになれない。

 

などと思いながら説明を読んでいたら、この財、奴隷貿易で築いたものであり、さらに女主人が家の維持のために色仕掛け等で策をめぐらして生き残ったものらしい。それでは、他人の恨みがいまでもここに漂っていてもおかしくないよな~。

 

地下室もなんか嫌な感じ。暗い。

ここで使用人が生活したり、料理をしたりしていた。まさに床下の借り暮らし、アリエッティなんだけど、結構広さがあるのが救い。

 

真面目に考察すると、アランデル城はいまも現役で使われているし、当主の、富の蓄積を公に還元しようという意志の表れがあの素晴らしさに出ているのだと思う。ハムステッドヒースのケンウッドハウスも同じ。無料であれだけのお宝を公開するなどなかなかできないことだ。あと、奴隷廃止に関しても確か貢献したんじゃなかったかな。

 

ここはお庭も含めて、1度見れば十分。

比較的ましな写真をいくつか。

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キッチンガーデンから摘んできた花をさりげなく活けたもの。簡素ながら豊かな感じがしますね。

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デルフトのタイル。模様が面白い。アンティークとしてこれも非常な値打ちのあるもの。

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有名なグリーンルーム。まさにカンバセーション・ピースとして祖先の肖像画やミニアチュールなどが壁を埋めている。ここへ話したい相手を呼び込んで内密の相談などをしていたそうだ。

写真には写ってないが日本の蒔絵の箱なども置かれていた。

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おみやげやさんのそばでネコが寝ていた。気持ちよさそう。

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帰りはテムズ川沿いを歩いて駅まで。

お屋敷よりもこの散歩のほうが何倍も良かった。しまった、写真撮ればよかったな。ハーフマラソンで何度も走った道。必死に走って通るので景色をゆっくり見る暇もなかったが、テムズ川と、対岸の緑地そして丘が本当に美しい。ガーデニング好きなら誰でも知っているピーターシャムナーサリーもここにある。夫が一緒だとゆっくり見られないので今回はあきらめた。

 

これから冬にかけてはトレイルもぬかるみとなり、ゴアテックスのシューズでもないと難儀するから、春になったら、ピーターシャムナーサリーとリッチモンドの丘を走ったり歩いたりするお休みを作ろうと思う。