Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

一斉に芽吹き始める

青い春です、おのおのがたよ~!!

 

シベリアで抑留されていたある人が言った、半年も雪に覆われる大地で暮らしていれば、氷の下から顔を出した苔を見るだけで、涙があふれてくると・・

 

本当に、そんな気分です。

「トムは真夜中の庭で」の翻訳者、エスペランティスト

 

3月11日(金)

チューリップの葉がなんというか、怪獣のようだ。どれがどれやら忘れてしまった 爆

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こちらミニチュアチューリップ。葉っぱがカッコいい。来年は原種系に絞ろうかな。

地植えで何年も開花するし、気を使わなくてよいし、全体の造形がきれい。

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種がわさわさと芽吹き始めた。

ジニア(右)とサルビア(左奥)

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そしてあきらめかけていたシャーレ―ポピーのアメイジンググレイも。外まきで放置していたのに成功。

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比較的易しいはずの、カリフォルニアポピーのほうが芽が出ない。1つだけうっすら発芽している気がするが・・あとナスタチウムも音沙汰なし。発芽率悪いな~。

 

タリアの花が咲きそう。水仙って黄色から咲いて白系はそのあとなんだね。今年は日当たりの良いところに置いているので花が早い。昨年どさくさにまぎれ地植えのままのタリアのほうは日当たりが悪いためまだ葉っぱしか出ていない。

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沈黙を守っていたピオニー、シャーリーテンプルが芽を出した・・!

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ピオニーはここからの展開が早い。3本ある株のうち、日当たりのいいものがまずは発芽。太陽ってやはり神なのである。

その近所に植えてある風知草も極少ながら芽が出てきた。

 

ジャーマンカモミールはこぼれ種でガンガン増え、しかも冬越しして巨大になり、我が家の外でも成長中。少しは間引いたほうがいいかな・・。

 

巨大化といえばクナウティア(右)も超大株になったので、株分けの予定。

中央の匂いアヤメことIris Pallida Dalmaticaがいつのまにか巨大化していてびっくり。 

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それからさくらんぼの花が1つ咲いた。去年よりかなり早い。今回の冬は霜の回数は多かったものの、積雪はなく、暖冬だったな。もっとも3月はこの後雪が降ったりすることもあるので油断はまだできない。

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同日、新しい隣人が、我が家との境界の木を全て伐採する予定で、Tree Surgeonが来て本格的な作業を行った。もっと早く行うはずだったのが、例の嵐続きでいろんなところの木が倒壊し、その片付け作業に追われて全然予約が取れなかったらしい。

 

仕事しながら作業を見ていたのだが、やっぱりすごい量。高さもあって、高い木だと5メートルはあったかも。とても素人の手に負えるものではない。二人で手際よく切っていき、粉砕機で木片を破壊して見る見るうちにきれいになっていった。これだけの木材は家庭ごみとしては出せないので処理も含めてやってもらわないといけない。

 

しかし雨と風が強くなったため途中で中止。ロープを使って木に登ったりもするので危険だしね。

 

木の伐採が終わったら本格的にバックガーデンのボーダー改装に着手できるので、終了を心待ちにしている。

 

そしてついに、今年もBBCガーデナーズワールドが始まったよ。これで本当に春。

Exbury Gardenのヘッドガーデナーの解説による椿。先日行ってきたBorde Hill Gardenも椿が見事だった。葉もきれいだし、うちの庭に1本あってもいいかな。花が茶色くなるのが気になるなら、主幹を揺さぶって花を落とせばさっくりきれいになる、とのこと。

 

椿は登録が2万種もあるので、椿が好きじゃない、という人はお気に入りの1本に出会ってないだけだ、とのこと。Bob Hope(昔のアメリカの有名なコメディアンですね)という赤い品種がきれいだった。AGM(英国園芸協会のお墨付き)。

 

あと気になったのがサフォークにあるグリーンのみの造形的なお庭(プライベートガーデン)。ユッカの根元をへーべで隠したり、ツゲの球形トピアリーを並べたり、そして美しい竹林、真冬でも見ごたえがあった。Portugal Laurelが目を引いた。こういうの↓

www.hedgesdirect.co.uk

ツゲ(Box)は温暖化のため害虫(Box Blightというガの一種)にやられやすくなり、維持が難しくなってきているため、代用のひとつとして最近人気があるらしい。我が家のBoxもこれで汚らしくなってしまったこともあって、コロナの始まった年に全部抜いてしまった。

 

先日見たモンティ・ドンのアドリア海をめぐるお庭の番組、ベネチア郊外のお屋敷の庭、Boxで作った壮麗な迷路があるのだが、その維持のため、害虫の季節になるとガーデナー総動員で夜通し手で落としていると言っていた。夜になると虫が現れるので、懐中電灯持って捕殺するのだ。いろいろな意味ですごすぎる。

 

3月12日(土)

お昼ごろTree Surgeonが再びやってきて木をすべて伐採。我が家に枝一つ落とすことなく、見事な仕事ぶり。

うちにある巨大コニファーの伐採の見積もりをしてもらったら、大体220ポンドとのこと。形は悪くないのだけど、巨大すぎるのでやっぱり年内に抜いてもらうか・・。

 

予定通りオリーブの植え替えを行った。掘り出してみると巨大ミミズがまず3匹。続いて水に漬けると隠れていたのが3匹ほど。孵化のほうはそれほど進んでいなかった模様で幼虫はあまり出てこなかったのが幸い。

 

根っこが伸びているので完全に土を落とすのが難しかったが、ニームオイルを入れた50度のお湯に念入りにつけてから、新しい鉢に植え替え。

 

今日はスカビオサのまき直しと、シナモンバジルの種まき。

シナモンバジルは先日ガーデンセンターで投げ売りになっていたミニクロッシュをかけて外まき。食べてもいいけど、色がきれいなのでカラーリーフとして植えこもうかと。

 

シキミアまもなく開花予定。いろいろトリートメントをしたのに葉っぱが黄色い・・。うちの近所のシキミアも葉が緑の家はひとつもないからこれでいいのかも?

 

この香り、私の大好きなウィンターハニーサックルことLonicera Fragrantissimaと同じタイプ。シキミアが大株になればロニセラがなくてもいいか、ということで購入リストから削除。毒性が高いこともありまぬ犬のためにも庭には置かないほうがいい。

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日曜は雨なので、そんなに作業はできまい。

来週からバラにスペシャルトリートメント開始予定。