Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

春の庭と森と

やっぱり、シンプルなのが良いのでは・・ と思ったりする。

例えばこんな庭。形よく整えられたハクモクレン1本に足元はBoxだけ。夜は足元のライトで非常にきれい。ここはレンガや通路などの形がいいので、植物の良さが余計に引き立つ。

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木蓮が端境期のこともあって写真だとうまく伝わらないな・・

丸く刈り込まれたBoxのそばのシルバーのボールが効果的。あと芝もきれいです。花びらが落ちていてわかりにくいけど。

 

 

植物は無限にあるが、自分の時間とお金は無限ではなく、さらに、植えられる場所も限られる。

少数精鋭の植物から最大の美しさを引き出す・・というのが私の理想ではあります。

 

 

コロナの時期に整えられたこのエリア。こちらも良く行くウォールドガーデンの一部です。

こういう自然に人間の絶妙なコントロールが入っている景色がいい。

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フロントガーデンは、道行く人が見て楽しめるように、四季折々でポイントがあることが条件で、また南西向きであることから、どちらかというと大胆ではっきりした色や形の植物をボリュームを持たせて使うほうが合っていることがわかってきた。

自分の好みとは少し違うけど、他人を喜ばせるために作る。そう割り切ると案外取り組みやすい。

 

一方バックガーデンは、私的空間。できれば、すっきりさせたい。

鉢もないほうがいいし、派手な色も不要。

隣家のフェンスができて風景が一新&日当たりも変わったため、しばらく試行錯誤すると思うが、あまり余計な色彩を入れたくない。

 

育てててみたい植物は山のようにあるけど、予算を決め、その枠内でのチャレンジにして、合えばよし、ダメならいさぎよく取り除く。・・って、仕事もそうだが日々のマネジメントの基本。この厳しさがないとぐちゃぐちゃになる。

 

まっ、そんなふうに割り切れないのが人の世というものよ・・

しかし、迷ったら胸に手を当てて考える。自分の基本とは? 厳しく考えているのか? ってね。

 

フリチラリアの季節になりました。

オレンジは造形的でかっこいい。

花はいいけど全体的にごつくなってしまうところ、足元をうまく隠している。

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紫の市松模様、こんな模様が自然の手でできあがるのが驚き。いや、園芸種なのでヒトの介入も入っているか。

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よく見ると、チューリップ・レッドライディングフッドの葉が出てますね。写真中央あたりの斑入りの葉。庭主は通人のご様子。

これもマルチ(うちのと同じわらだな)が入っているから印象がよくなっている。土がむき出しだと色が沈んでしまう。

 

 

こちらは見事な藤が主役の家。

足元にある花壇を季節ごとに入れ替えている。右手にある刈り込まれたシュラブの効果が大きい。寄せ植え含めどこにでも売っている植物しか使っていないのに、骨格がしっかりしていて見事な印象になっている。

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近所の森。今年はやはり開花が早い。

白い波はワイルドガーリック。今年はブルーベルを駆逐して増えすぎの模様。

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そのブルーベルもすでに開花している。3月末での開花はこれがはじめてではないだろうか。

 

星のようなワイルドアネモネ

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自然・・といっても放置すればすぐにネトルやブランブルに覆われてしまう。この森ももちろん管理者の努力で維持されているし、植生にも手が入っている。

 

 

藻の発生等で汚らしかった池も、きれいになった。いつもいるカモさんがいないのはどうしたことだろう。ショウブの葉の中にヨシキリっぽい鳥の巣が見える。

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こういうちょっとした森が家の周辺に数か所あって落ち着ける。

 

 と言っているうちに3月31日の朝、雪が降りました。やはり4月の1週目までは気が抜けない。

防寒中のベルガモット。Seedlingsは全てガレージで避難中。

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