今月はキューガーデンへ足を運ぶことに。娘と一緒に出掛けました。
庭園内の木がどれも見事。
キューを含めこのエリアには幸せな思い出がたくさんある。いつも誰かと一緒に来るので、植物をしっかり見ることはできないけど、ゆっくり散策して、特に川沿いの森や樹木園でのんびりするのがおすすめ。日本のとにかく花で山盛りの植物園とは思想が違っている。
ロンドンとは思えないほど広大な敷地。子供と遊ぶも良し、プランツハンターが世界から集めてきた珍種を楽しむなど、マニアックに植物を見るのももちろん、世界最先端のプロジェクト、例えば世界中のすべての種を集め遺伝子解析を行うなどが行われている場所で、それを生かして、植物の進化順にプランティングしたエリアなどもできている。とても1日で見切れるところではなく、毎月見に来てもいいくらい。
今回は娘も一緒ということもあり、日本庭園、2つの温室、そしてロックガーデンの3か所に絞ってみたが、これだけで3時間。
今度こそ行ってみようと思っていたNewensに立ち寄り、メイズオブオナーを購入してから入場。
ですが、もはやわざわざ行って買うまでもないお菓子です。最近経営が変わり、昔の良さは失われたそうで、なるほど、店員さんの感じも良くなかった。21世紀のイギリスにはもっとおいしいものはいくらでもあるし、つぶれるかも、カスタマーレビューも低い。
娘がおなかが空いたので早く食べたいというのだが、ベンチがない。うろうろして、大きな石を見つけてそこに座って食べていたら、「右手に見えますヒイラギの木は~」 と園内トレインに横を通られ、動くに動けず・・
日本庭園。角度によりパゴダが見えてしまって何風かわからなくなるのがご愛敬。
こういう思いっきり和風庭園にしたいとは思わないが、日本由来の植物は魅力的なものが多い。
キューと言えば温室。Temperate House と のPalm Houseの2つがある。本日はTemperate Houseから。
なんかもう垂涎の植物だらけなんだと思うが、娘が速足で歩いて行ってしまうのでぼちぼちとしか見られず。まあ仕方ない。
アマリリスもこういうのだったら栽培してみたい。渋い。
大きい。しかも茎が黒くて造形的。ほれぼれ。
Cyathea medullaris
ピンクがかわいい原種プリムラ(マラコイデス)、しゃくなげとともに。
温室を出たところにあるチェリーウォーク。これは見事。
写真右手の袋を持ったご婦人は、庭内に落ちている植物を集めているようだったが、アートプロジェクトでもやるのかな?
Palm House、Kewのアイコン。
ここではモデルが写真撮影中。よって一部の植物が見られず。いつでも財源難のKew、場所貸しで少しでもお金を稼ぎたいところ。レストランで結婚式などのイベントも可能。
このすぐ横にバラ園があるが、早すぎて何も咲いていない。
カフェでサンドイッチと飲み物をとり、売店を見て、植物コーナー見ると欲しいものが色々あるのだが娘に阻止される 爆
なんでもなさそうな植栽だけど素敵ですねえ。
写真撮り損ねたのをすごく後悔している、売店でとても惹かれた紫色の花。バーバスカムのようで。それよりはちょっと小ぶりで、先端につぼみがなくハナナのような咲き方で、ディアシアだったのかな? 買ってもこの色をうちの庭に組み入れる余地がないと思い、通り過ぎたのだが、買わないにしても名前を確かめておけばよかった 泣
ロックガーデン。
アートの散歩道。
ここにもマニアが見ればひっくり返りそうな珍種が・・
赤いのはバラ?と思ったが、ピオニーだそうです。Paeonia maescula
オキナグサも大量に。薄い色は珍しい。園芸種じゃないやつなので希少。
ユーフォルビアの大群。黄色い品種は種類がたくさんありすぎて把握しきれない。
とにかく広大なため、小さい花は見えない。イカリソウとか、かわいいのだがこういう場所では存在感ゼロになってしまう。そんななか健闘していたティアレラ。Tiarella wherryi
まだまだ見たいものはあるがここで切り上げ。
帰りは少し道に迷ってしまい、住宅街を歩いたのだが、どこもガーデンズイラストレイテッドに出てきそうなフロントガーデンばかり。超・高級住宅街だからなあ・・
今日の思い出は、植物より、娘といろんなことを話しながら歩いたことだろう。キューはいつも誰かと一緒に来る場所なので、何を見たかよりも、その時一緒にいた人のことをいつも思い出す。