キューガーデンのアルパインコーナーにて。
なんとこれがナスタチウム。超レア。チリ原産、海抜2500メートル超の場所に生息。
閑話休題ならぬ本題。自分が選ばない植物をあげてみる。
なお、つまらない植物、ダメな植物というものはなく、腕の悪いガーデンデザイナーとつまらぬ庭主が存在するのであり、植物が高価だから、珍種だから価値があるというわけでもない。
いずれも、あくまでも私個人の趣味・主観に基づくもの。これらを愛する方を批判・非難するものではありません。
原則として有毒植物はうちの庭にはまぬ犬のため植えられない。それだけでまず多くのお気に入り植物がリストから落ちる。日陰、特にドライシェード向きの植物は有毒種が多い。
ヘレボラス
クリローと表記するのはやめろと言いたいが、イギリス人もヘレボーと呼ぶのでおあいこ。
ヘレボラス好きですよ~。 うちの庭ではうまく生かすのが難しい。大量植えしないと見栄えしない。香りがないのも気持ちが向かない理由の一つ。
ニゲラはうちにある。12月に咲いてくれる花はこれくらいしかないからありがたい。バックガーデンに大量植えできれば環境的にもぴったりでよかったのだが、有毒。といいつつ原種系の種をもらったので、鉢にまいて様子を見ているところ。
キンポウゲ科ならついつい集めそうになる。クレマチス、オキナグサ、ラナンキュラス、そしてデルフィニウム。ラークスパーもそう。みな有毒ですが、フロントガーデンに置いているのでまあいいでしょう。
それに反し苦手なのがゴマノハグサ系。あの筒形の花の中にしみのような斑点があるのが苦手。超有毒種のジギタリスはむろんNG、実は、ペンステモンもあまり得意じゃないかも・・。
プルモナリア
これも春には欠かせない花かもしれない。青系の色が良い。だが、あの葉が嫌だ。毛が生えていたり、斑点があるのが受けつけられない。あと花が終わると庭の中で汚くなりがち。
ベルゲニア
これも前に書いたけど、どうもトイレを連想させる植物で・・ ヒマラヤ原産、常緑でうまく使えば非常に効果的な植物。だけど結構虫に食われたりときれいに維持するのは難しくもある。ツワブキの仲間は上記の理由でうちにはNG。
ユリ
花の形が優美で美しく、良いものだと思います。でも私はあの香りが苦手。花粉が落ちるのも扱いが面倒。そして何より、庭にリリービートルを呼び込むことになるので、虫とのバトルで頭が痛い。
これも植物としてはすてき。だが有毒、そして、水仙タリアと同じく糞便に含まれるインドール系の香りであり、花が痛んでくると匂いがうっとくる。
ざっくりいって、球根系の植物はあまり得意でない。まずほとんどの植物が有毒種。
ムスカリも苦手。つぶつぶがイワツボっぽい。春らしいいい色なんだが・・ ヒアシンスも見ようによっては不気味。でもあの香りが唯一無二ゆえ手元に置きたくなる。ユリもそうだけど球根系の花の香りってちょっとうっとくるところがある。水仙も見るのは好きだけど自分の庭にはなくてもいいような・・。
じゃあアイリスは・・? アイリスの根はライゾームで球根じゃないのだな。
目新しさがない・シンプル過ぎるという理由で手が出ないのが
イギリスでは日本ほど品種改良版が出回っていないので、良くも悪くも昔ながらの花になる。安いし、センスある人がうまく使えば見違えるときもあり、これは庭主の腕がないからでもある。ベゴニアの冬の寄せ植えは、シティの名物でもあるほどで、渋くてかっこいいのだ。
プリムラはブルガリスとマラコイデス以外は多分植えないと思う。あの分厚くてしわしわの葉が好きになれない。オーリキュラは世話が面倒であり、小さいから目立たない。小型の植物には手を出さないことにしている。シアターでも作らない限り、庭の中で見えなくなってしまう。
プリムラ・ブルガリス。クリーム色と黄色がシンプルでとてもかわいらしい野生種。
うちの庭にもどこからか生えてきたが、芝刈り機で刈られてしまいいつも葉だけになってかわいそう。移植しようにも芝の中でできないしどうしたものか。
小さいと言えばスミレも大好きだが、他の自生種と交配してしまって、元の状態を保つのが難しいためあきらめた。
クリサンセマム
キクですね。苦みのある匂いが苦手。スプレー系だと、最近は色味も良く、面白いのもあるから店頭で見て気にいったら取り入れることもあるかもしれない。
シダ・ブルンネラ
日影をカバーするのにもってこいのこの2つ。シダは造形的にもシャープでクール・・なんだけど、匂いがダメ。ブルンネラはあの模様が気持ち悪い。死人を思わせる。
本当に良い香りのトーマス・A・ベケット。
開花が始まる頃にはアブラムシも少なくなる。
いずれにしても単品ではなく組み合わせたときにどうか? で決まり、近くからではなく距離を置いてみたときにきれいであればよい。その点ペンステモンはいいと思うが、ジギタリスは遠くから見てもやっぱり苦手かな・・。
何を植えないか=何を植えるかでもある。
あと、なかなか育てられない植物、っていうのもある。それについてはまたいずれ。