時系列でみていこう。
LingholmとBaileyiの冷蔵処理を行ったのが、2月27日。
濡らしたペーパータオルに種をまき、ペーパータオルを巻いて種がこぼれないようにしてからビニール袋に入れて、冷蔵庫にて保管。4週間が目安。
いろいろ忙しくてほったらかしとなり、実際に開けてみたのは4月10日。
Lingholm(旧・グランディス)は、開けてみるなりこれは発芽しないかな・・・ という感じがした。ぶどうの匂いがして、紫の色素がペーパータオルに染みていた。
一方、Baileyi(旧・ベトニキフォリア)のほうはなんと、いくつか発根していた。
しかし扱いがむつかしく、実際に植え込みができたのは2本だけ。ここでもう少し丁寧な扱いができなかったのが悔やまれる。
種が小さいので極少サイズのためつまむのも簡単ではなかった。ピンセットを用意し、すぐに植えこめるように用意した上でやればよかったと思う。
Lingholmは吸水させすぎだったのかもしれない。4週間目で開封すべきだった。
種が大きいものほど実は発芽させにくい気がする。なんとなく逆な気がするけど、これまでの経験でいうと大きな種ほど発芽率が悪い。
それでも一応、植え込みは行った。
ケシは移植が大嫌いなので、そのまま植えこめるように個別に分けてあるミニココピートに載せて、上から通気口のあるプラスチックのカバーをのせ、それぞれ4つずつ用意した。Baileyiのほうはすでに2つ発芽済み。
ここでの注意点は、絶対に乾かさないこと、直射日光に基本的には当てないこと。
朝日だけ当たるところに、ココピートのほかにもプラスチックの鉢などで2重にして、ナメクジが来ないように、倒れることのないように慎重に扱いました。
朝と夕方に必ず様子を見て、土が乾く前に水をやる。それも大量にやると芽が倒れてしまうので、コーヒーをいれるためのミニケトルでゆっくり注ぐ。
こちら4月18日の様子。かろうじて双葉が出たところ。
ところで我が家のメコノプシスを紹介しよう。大変な大株です。これ↓
え、これ・・? 雑草・・?
イギリスだとこぼれ種などで勝手に生えるウェルシュ・ポピーこと黄色いケシ、メコノプシスの仲間だそう。まあ最近は遺伝子解析によりちょっと違うことになっているそうですが。
で、このメコノプシスが元気に育つ場所、芽が出てきているところが、青いケシことヒマラヤのケシが育ちやすい環境でもある。少し気温が低い場所で、フェンスの影、木の下、などが相当する、
似たような環境を再現してあげれば、うまく育つはず・・。
しかし成長は非常に、非常に遅い。忘れた頃に見ると微妙に葉っぱが大きくなっている。
1つは、根がうまく伸びないのかひょろひょろ。水やりで倒れてしまったり、なぜか根っこごと地表に伸びていたこともあった。
途中で、紙のポットに埋め込み土を足した。えーと、メコノプシスは酸性土が好きなので、最終的には酸性土の環境に植え込みとなります。それを忘れて普通の土を使ってしまったがまあ、大丈夫なようで。
発芽は結局、冷蔵庫の中で発根していた2本のみ。Lingholmは全く動きがなかったため、あきらめました。次回に期待。
そしてメコノプシスは肥料食いでもあるので、この時点でも大変薄い海藻の液肥を時々上げる。
5月8日ごろ、3枚目の葉が登場←今ここ
こちら好調。本葉がもう一枚出かかっている。紙ポットを2重にし、さらに陶器のポットの中に入れ、地温が上がらないよう、かつ水分が逃げないように気を使っている。
こちら調子がよくないほう。本葉がそれでも出ている。一粒の麦もし死なずば。
いやー気が長い。こんな調子だから今年花を見るのは無理。
しかし3枚目が出てくれば、かなり期待が持てる。
ここまで、強い雨にぬらさないよう、また、ナメクジが来たら一巻の終わりなので置き場所を工夫するなど、私にしては珍しく細心の注意を払って育ててきている。1本でいいから最後まで成長してほしい。
最終植え付け地ですが、鉢で育てるか、地植えにするか悩み中。安全なのは、ビバーナムの木の周りに地植えにすることだと思うのですが・・ 環境的にもあっているはず。
イギリスだと、環境さえ合えば、メコノプシスを群生させることも可能。17度以上の気温だと元気をなくす。日本だとほとんどのエリアでは育てるの無理ですね・・。
今年は天候も良く、種まきがやりやすかった。
エキネシア・パリダもどうやら芽を出したようである。ダメ元でもう少し別の種もまこうかな。
種まきからの宿根草はある程度のサイズになるまでに2-3年かかるので、バックガーデンの整備をしつつ、気長に進められてちょうどいい。