Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

液肥いろいろ

今年は自分の庭を愛でるのが忙しく、近所のウォールドガーデンなどにもあまり足を運べていない。もうバラが満開だろうから明日にでも行かねば。

セレスティアルのつぼみが開くまであと少し。

 

さて今年は、いろいろと液肥を使ってきました。

 

海藻の液肥

一家に1本。今年は50リットルの大瓶購入。このほうが安い。

重すぎるので、別の容器に移して使っている。

これ1本で芝生の手入れからバラまで何にでも使える。窒素が多いので、柑橘類にも。じょうろで水やり、葉に散布、どちらでも。何か一つ・・ということならこれがいいでしょう。

 

アンクルトムのトニックウォーター

成分謎、英国バラ協会お墨付き

これを週1から10日の割合で、バラの葉に散布。多分マグネシウムとか硫黄とかが入っているのではないかと思います。特に、黒点病やうどん粉病に効果があるらしい。

 

えひめAI

納豆菌パウダーとヨーグルトメーカーで簡単に作成可。地中の有用菌を増やしてくれるとか。

甘い匂い、夏場はアリを寄せ付けそうなので一旦停止中。これも10日に1回くらい使用していた。

身の回りにあるもので作れ、そんなにお金もかからない。効果があったかどうかはよくわかりません。家にあるモラセスの使用期限が切れそう&納豆作る時に余った納豆菌の消費として作っている。こういうのは劇的に効果があるものではない。

 

大量に作って自然発酵させる・・となると面倒、イギリスの低い気温ではうまくいかないことが多い。少量をヨーグルトメーカーで24時間発酵で作れば手間いらず。

 

二価鉄溶液

いわゆる、メネデールの自作。植物が鉄分を吸収しやすい形に加工して与える。

釘、いらなくなった鉄鍋など、要は鉄と、タンニン、つまり紅茶や緑茶、コーヒー粉末などを水に漬ければできる。

うちでは、砂鉄を購入し、タイツに入れて縛ってこぼれないようにして、紅茶のパック3つに水10リットルという配合で作成。3日で水が真っ黒になる。大体1週間くらいしたら使う。薄めても、そのままでもよい。

これは理論上は効果ありそうである。コストもほとんどかからない。

 

が、注意点もある。

野菜がおいしくなるという評判なのだが、あまり安易に使わないほうがいいらしい。鉄100%を使用するならいいけど、鉄くぎなんかだと、有毒な重金属も併せて摂取することになってしまうかもしれない。何が使われているかわからないしね。うちでは野菜にはとりあえずやらないことにした。

 

キトサン溶液

甲殻類の殻に含まれているキトサン、これも地中の有用菌を増やし、高い殺菌作用がある。昔おばあちゃんがカニガラを植木鉢にまいたりしていたが、つまりこの効果を狙ってのこと。健康食品としても売られている。日本だと液肥としても販売されているようですね。

 

イギリスでもパウダーが売られている。そのままでは水に溶けないため、クエン酸を入れて混ぜて、冷蔵庫で保存。3~5%濃度で作成し、葉に散布なら1000倍程度、潅水なら500倍程度に薄めて1週間から10日に1回のサイクルで使う。

 

葉が元気になる、シュートが出やすくなる、わりとすぐに効果が出る、ということだが・・確かにこれを使うと植物が元気に見える気がする。気のせいだろう 爆

 

クエン酸は家にあるし(料理、掃除などいろいろ使用できます)、キトサンは25グラムで6ポンド程度。これで1シーズンたっぷり使えるので、財布にも無理なく継続可能。

 

全体的に、効果のほどはこれからわかるというところでしょう。

今年は天候が良かったので、どこでもお花がきれいなんですよね~。だから液肥のせいとはいえない。

 

我が家は、そういえば今年は葉っぱがきれいかも? また花は去年よりも全体に良くなってますが、液肥だけが理由でもないと思う。

 

バラの黒点病やクロロシスが出始めるのは6月後半から7月になってから。うどん粉は我が家ではもともとほぼ出ない。またいわゆる薬の散布は一切行っていない。殺虫を含めイギリスでは必要ない。

 

こうやって見ると結構いろいろやっているようですが、真面目に考えず、そういえばやってなかったな・・・ くらいのタイミングで適当に実行中。

それぞれの植物を見る際についでに液肥もあげるって感じですね。

 

ジュビリーセレブレーション@リージェンツパーク

即位70周年おめでとうございます。

このお花は前回のジュビリーの時に作られた。やはり名花。内側から輝くよう。このような色の花は唯一無二。

今回は、コロナを何とか生き延びたことで、町中に喜びがあふれている。