1901年にはすでに公開されていたという、茶の輸入で得た財で世界中の博物を集めまくったホーニマンさんの個人博物館に行ってきた。
お目当ては、ミュージアムのほうではなく、新宿根草主義に基づいて作られたプレーリーガーデン。ガーデンズイラストレイテッドの記事で見て気になっていた。このスタイルに作りかえられたのは2015年頃。
実物は、記事で見るのより何倍も良かった。
すごく新鮮だし、フロントガーデンはこういうスタイルのほうがいいのでは・・と考えるきっかけになった。おなじみイングリッシュローズも少しあったけど、全く目に入ってこない。
レイヤーの美しさが圧倒的。
やっぱりエキネシアはいいなあ。見ていて気持ちが良い。
この表面が小石なのと、通路の赤茶色が全体に明るい、光を感じさせる印象になる。
グラスも見事。ディスカンプシア・ゴールドタウですね。
もともとはキッチンガーデンだったそうで、その名残で野菜、ハーブ、染料などのコレクションもある。
アーティチョークの園芸種、一度育ててみたい。
気候変動に対応でき、ローメンテナンス・・とはいえ、メンテナンスはもちろん必要ですが、ガーデニングでもっとも面倒な、水やりと雑草の駆除の頻度は激減できるのがいい。
ルリタマアザミが見事。
ここまで徹底した新宿根草主義のスタイルが見られる場所は、ロンドンにも少ない。博物館も含め無料で公開されているのもすごい。これはホーニマン氏がもともと人々の教育のために・・と早期から公開していた意志を継いでいる。
丘の上にあって見晴らしの良い気持ちの良い場所でもあり、時間があればここを起点に森をゆっくり散歩したりもできる。
バナナの木みたいなのは芭蕉の木でジャパニーズバナナツリーが英名。冬越しはどうしているのだろうか?
20世紀のイングリッシュガーデンから、21世紀はこういうスタイルの庭にますます移っていくだろうという気がした。新鮮で力があり、未来を感じるお庭ですごく良かった。植物も気持ちよさそうだった。
一見シンプルなようで複雑で、風通しの良いこの庭を連想させる曲。
次は冬に来てみたい。植物が枯れたところをどう表現しているのかが楽しみ。