Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

スタンウェル・パーペチュアル

Green Woodpeckerが庭にやってきた。

この時期に来るのは珍しい。大体夏の終わり頃にしか来ない。かなり長いこと食事をしていた。暖かいので虫もいっぱいいるのかな・・汗 たくさん食べていってほしい。

さてこのバラ、散歩ルートの中で見て、ずっと気になっていた。

とにかく花期が長い。今年の天候を差し引いてもまだ咲いているのはすごい。しかも香りがダマスク系で上品。ボタンアイが愛らしい。写真はピンクだが、白いときのほうが多い。

 

しかも実もかわいい。

サーチした結果、葉の形からしてスタンウェル・パーペチュアルだろうと思う。この家ではこちらをヘッジにしていて渋い。通人である。庭先に出てきたら声をかけてしまいそうだ。

 

ううむ・・いいなあ。ブラックフライデーで買ってしまいそうになったが何とか思いとどまった。

我が家の熱帯フロントガーデンでは暑すぎて植えきれない。この家の場合、午前中少し日が当たって午後からは日陰になるのでちょうどいいのだ。

 

このバラにも歴史がある。

サリーにあるStanwellという小さな村で20世紀に発見された。グーグルで見るとヒースローのすぐ南側。ああ、あのあたりか、という感じ。

goo.gl

昔はのどかなところだったのだろうが・・原種のピンピネリフォリアと別の四季咲きオールドローズが交配してできたのではないかといわれている。ガートルード・ジェキルのお気に入りローズでもあった。

 

ピンピネリフォリアってかわいいのが多く、ダンウィッチローズといわれている白いこちらは、イギリスのガーデンデザイナーたちが好きな植物としてよく挙げている。葉っぱも可愛い。

www.classicroses.co.uk

 

これも含めてあと3本くらいほしいバラができてしまった。困ったものだ・・。やはり、あまり気に入っていないものは入れ替えるか、今ある植物を見直すしかないかもしれない。

 

これからは、キトサンをやめてSB Plant Invigoratorを使用する予定である。

前にも使ったことがあるのだが、その時は殺虫効果がほとんどなかったので使用をやめてしまった。しかし今回は別の意図で使う。キトサンは効果はあるとは思ったが、1年では使いきれなかったりするので、ちょっとやめてみることにした。

 

こちらはRHSの推奨品で、デヴィッド・オースチンなど環境重視のナーサリーや庭園等が唯一使っている殺虫・殺菌兼成長促進剤。ハチやそれ以外の生き物に影響がないもの。使用はマイルドで虫や病気が完全に死滅することはない。でもオーガニックとはそういうことだ。目に入ったり肌についたりするのはよくないらしいが、マスクする必要もない。

 

これを週1回ずつ使って効果を見る予定。こういうものは定期的に散布してみて初めて効果がわかる。植物の活力をあげて病害虫に強くしていこうという気の長い話なのである。来年はさび病を食い止めたい。黒点病は基本的には気にしていない。秋にはうどん粉が出るのだが、それはもう秋なので別にいいかなと思っている。

 

というわけでなし・りんご・ヘリテージ・スパニッシュビューティの4本に重点的に使用し、ついでにミセスジョンレインとトーマス・A・ベケット、クリムゾングローリーにも散布、といった感じでやっていく。

 

さび病はもともとなしから発生し、その隣のりんご、ヘリテージの順に感染した。ヘリテージとスパニッシュビューティーは同じナーサリーから来た苗なので、もしかして台木のせいでさび病にかかりやすいのかも。

 

ヘリテージのとなりのアイスバーグはまったく感染しない。またスパニッシュビューティは非常に風通しもよく、離れた位置にあるのに感染してしまったのが謎。ただし、同じナーサリーからのセレスティアルは感染していない。こいつはとにかく元気。原種に近いオールドローズだからかもしれない。

 

そろそろ、葉をむしっていく季節ですね。と同時にSB Plant Invigoratorの散布も始めます。ついでにつかいきれないキトサンも少しずつ消費していこう。