Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

掘り出し物の本2冊

先日高級ショッピングストリートのチャリティショップで発見したお宝本2冊。

合計5ポンドでした。

まずこちら、David Austin-Old Roses and English Roses

表紙はシャリファ・アスマ。

初代デヴィッドが自信を持っていたこのバラ、なぜ廃版にしてしまったのでしょうね。

1999年に刊行の本なので、それ以降に作られたバラは載ってません。

 

イングリッシュローズというカテゴリーというかブランドの定義からはじまり、前半はオールドローズの歴史や、オースチンがこれはいいと思ったオールドローズの紹介、後半は自分で作ったバラの紹介になっています。

日本の情報を読むと伝聞が多く、本当にそうなのかな? というようなことがいろいろ書いてあったりするのですが、これはなにしろ本人談なので、よく言われていることがどこまで本当なのか確かめることができて面白い。

 

たとえばイングリッシュローズとは、基本定義はオールドローズの花容にシュラブ&繰り返し咲き性を持たせたもの、ということ。

もっとも初期のイングリッシュローズには1回しか咲かないものもあります。また英国で育てても最初から大型のクライマーもいっぱいあります。

 

うちにもあるグルス・アン・アーヘンは「イングリッシュローズ」のカテゴリーに入れてもおかしくないオールドローズ、としています。

 

またハークネス作出のカーディナル・ヒュームという赤い素敵なバラがあるのですが、これについても「イングリッシュローズ」のカテゴリーに入れたらどうかとアドバイスした、と書いてあります。でもライバル会社なんだし、そんな話飲むとは思えないんだけど昔はのどかだったのかしら。

 

それぞれの品種の説明は、今のデヴィッド・オースチンのカタログの説明の文章としてもつかわれていることがわかった。

 

もう廃版になってしまったイングリッシュローズも多数含まれており、なかなか面白いです。

 

つづいて剪定の本。

Pruning-The Complete Guide to Perfect Pruning : Peter McHoy

いろんな植物の剪定方法が写真付きで解説してあって便利。

イギリスにはこういうまとめ本が意外と見つかりにくい。

バラだけでも、種類に応じて細かく写真で解説があるのが面白い。

果物も仕立て方法に応じた剪定の仕方が書いてあったりします。

 

少し早いですが、私もバラの葉をむしったり、仮剪定を始めました。冬休みに入ったらすぐ誘引と冬の肥料をあげられるように準備開始。