Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

2025年はどうする

王は考えていた。春もまだ中盤、バラも開花はこれからというのに・・

 

2025年はどうする。

 

今年度の反省として

カンナの植えてあるエリアスカスカ問題

 

ここは夏がピーク。アリウムから始まってダリア、カンナ、今年参入した雲南リコリス、どくどく君(トウゴマ)と南洋幻想地帯となる。

 

しかし、7月頃まではスッカスカなんですわ・・

そう思ってカマッシアを植えてみたりしたのだが、そんなものでは足りない。それにいまだに花が咲く気配もない(よそのうちでは咲いているのだがどうした?)

 

今年はちょっと、他にもラベンダーからシスタスに入れ替えたエリアなども、ベツレヘムスターでカバーしようとしたのだがややスカ感がぬぐえない。

 

ぎっちりでもダメ、スカでもだめと、空間の作り込みって難しい・・。いっそシュラブをどどーんと植えてしまえば解決するのですが。

 

あるいはべディングプランツを買ってきて(手軽な開花株・1年草苗)隙間を埋めるのが手っ取り早い。しかし手っ取り早い解決は手っ取り早い景色にしか見えないのだよ。

 

来年はここに大量にチューリップを地植えてみるかと考慮中。前にどこかにも書いたが原種系なら繰り返し咲いてくれる。

 

魔のささやき問題

 

仕事で疲れ切った王に対し、イヤーゴ氏が耳元でいうのである。

「トーマス・A・ベケットはもうやめませんか? あれは王にふさわしくない・・」

 

香りの良さは私が持っているバラの中でも上位に来る。最後の最後まで咲いているところも評価できる。

だがしかし・・導入当初からなんかこう全体が見苦しいんだわ。猛々しすぎるの。今年は剪定と施肥に失敗し、アブラムシだらけになっているから余計に。

 

おかしいなあイングリッシュローズは大体庭の中でしっくりなじむものばかりなのだが・・あまり植えられてないのはこれが理由かもしれない。

 

ティーかチャイナに変えたらどうですか? ムタビリスとか・・」

日本人バラ好きがたどる典型的な道を私も歩んでおり、バラの究極はティーかチャイナではないかと。悪目立ちしない(ってなんだよ)、抜け感、上品と日本のファッション女性誌の3大キーワードをすべて満たしている笑 それでもって頑丈。手間がかからない。

 

 

ベンガルクリムゾンだと色調も特に今のテーマに合うし(トロピカル&オリエンタル)、株も大きくなってきたから移植するか・・実は二人いるトーマスさんは、挿し木株を鉢上げして本体はさようならするか・・2024年11月に決断予定。

 

嫌地を避けるため大穴掘らないといけないので肉体労働が必要となる。段ボール箱に新しい土を入れ、そこに新しい株を埋めてから箱ごと地中に埋めなおす作業を行う。

 

はー面倒だな・・ それまでに仕事が暇になっているだろうか(ならない)

ムタビリスやっぱり買おうかな・・これがひどいことに、英国では人気高騰のため超値上がり。どこから入手するか思案中(買うのかい)

 

ベンガルクリムゾンはもっと有名になってもいいと思う。花びらに光沢があり、本当にきれい。派手そうに見えるが庭の中で見事に調和する。一重だからね。

これと赤のディセントラ(タイツリソウ)の組み合わせとか最高である。

 

2025年チューリップ問題

 

もう足洗おうかな、毎回廃棄ってやっぱり嫌だしと思ったのですが。

今年のクイーンオブナイトとアプリコットフォックスの組み合わせが素晴らしすぎた。

通行人からも良く褒められた。

この鉢サイズで30球埋めるのがベストなのも分かった。

 

来年も夜の女王VS何か を行いたい。

ピンクダイアモンド、バレリーナが現在の候補。

花束を買うよりは安いのだから・・豪奢ですよ。蕩尽ですよ。

 

 

まあこんな感じでいつも次のシーズンを考えるのが園芸王である。

 

最初に設計図を決めてその通りに実行・植え込みしていくタイプの人もいるが、我が家では自力でDIYをやって早15年、いまだに「これが直ったら・・」の仮定形で過ごしているため、今あるものを少しずつ現実に合わせて手直ししていくしか無い。

 

さて王はもう疲れちゃったので今日はこれから家出してきます。さようなら、探さないでください 笑 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祝・1000記事 バラとともに

今回でこのブログも1000記事となりました。

 

スパニッシュビューティとクレメンティナ・カルボニエリ

 

部屋に入るとスパニッシュビューティからのかすかな良い香り。

この長細い、ほっそりしたタイプのつぼみがとても好きで、我が家ではミセスハーバートスティーブンス、インジーアスミスターフェアチャイルドが同じ形。

 

クレメンティナは、庭で見るとあまりぱっとしないな・・? 室内に飾ってみると微妙な色に引き込まれる。

まさにジュビリーセレブレーションの色。ジュビリーも廃版になってしまったと遠い目。

 

古いバラはいいなあ。長い間育て続けられてきただけのことはある。

今年はたくさん切って室内で楽しもう。

そしてまたバラが欲しくなってしまうのでした・・ダメ 汗

 

 

頑張れ、どくどく君&バラ一番乗り

あんなに暖かかったのに突然寒くなり体調を崩しかけております。

どくどく君を植え付けた翌日、強風とあられに見舞われ、その数日後もまた同じくで、オベリスクがすっぽ抜けるという惨劇もあり・・しかし巻き付けておいたアッシュウェンズディは、しれっと無事。

3匹のどくどく君も死亡したかと思いきや、しっかり根を張って成長中。強いぞどくどく君、この生命力を見習いたい。

王は今、忙しさのあまり疲労困憊で死にそうです 爆

 

クレマチスを6本も買ってしまって、3本は鉢植えにするため急遽ガーデンセンターに行って資材を買ってきた。

最終的には場所を決めて地植えにするつもりですが、今年は様子見。

プラスチックの鉢よりも、焼き物の鉢のほうが断然生育がよいため、長細いタイプの鉢を買ってきました。新しく買った分、古いプラスチックの鉢は処分します。

 

そして鉢に植えたのが

ーシルホサ・ジングルベル

実が残っていましたがすごくかわいい。これで冬の庭を彩るつもり

ーマクロペタラ・ウェッセルトン

この青に勝てる植物はないと思う。青いバラもこのくらいの色が出ればなあ。

ーアーマンディ

さあ、これは難物だ。巨大化するのでどこに植えるか・・それを考慮に入れてもなおこの花は素敵だし、葉も熱帯的でクール。アップルブロッサムも好きだけど、より香りが良く野性味があるこちらを育てることにしました。

 

今年はクレマチス元年。

このくらい多彩な色と形がある花はないですね。

色々育ててみて、自分に合っているものを探していきます。

モンタナ系も、英国だと10年以上ほぼ放置しておいても毎年咲くくらい手間いらず。

そしてやはりクレマチスも地植えが一番。プレジデントも、グレープタイビューティーも、今年は伸びに伸びて花が楽しみです。

 

 

あまりのかわいさに衝動買いしてしまったこちら

Deutzia gracillis 'Nikko' ヒメウツギ 日光です。

今年は白を増やすのがテーマでもあるので・・素通りできませんでした。

とりあえず鉢に植えて飾っております。切り花買ったつもりで育ててもいいかなと・・どこに植えたらいいかわからない 涙

 

バラは、4月20日クレメンティナ・カルボニエリが咲きました。

やはりティー系は咲くのが早い。

スパニッシュビューティーも1輪、アーチの上でつぼみがひらきかけているのが見えます。

 

そして今年もモッコウバラは咲かず。

時が来れば自ら教えてくれることでしょう。

 

 

 

 

 

10 hours-Fergus Garett

グレート・ディクスターのファーガス・ガレットの講演会にいってきた。

世界的に有名なガーデナーが、ロンドン外れのちっぽけな教会のホールで公演をするのである。

当日は満席でしたがせいぜい120人。

しかもみずからグレート・ディクスターの植物を持ってきて当日販売するという。

もうこれだけでどんなに気さくな、ただひたすらに植物が好きな人かわかると思う。

 

 

講演はグレート・ディクスターについて。

何度も行っている話だとは思うのだが話の熱量に引き込まれる。

やっぱり彼なくしてはグレート・ディクスターはありえなかった。

そして生で聞いて面白かったのは

ー自分の庭は1年に10時間程度しか手入れしてないと思う。ストラクチャープランツであるシュラブなどを使っている

ーものすごい手間暇をかけて毎年入れ替えしているのは確かだが、それはグレート・ディクスターの10分の1程度。残りの部分は変えてない(といっても手入れはもちろんしているだろうが・・)

ーナメクジやカタツムリの被害はほとんどない。農薬はもちろん、動物性肥料も土の健康のために使うのもやめている。使うのは自家製のコンポストのみ。水やりもしていない。暑かった年も水やりは2回だけ。これは土が粘土質なこともあると思う。

ー虫の被害が少ないのは、バイオダイバーシティがうまくいっているからだと思う(グレートディクスターは科学者が入って研究もしている。珍しい昆虫なども生息しているそうだ)

コンポストは良いが、鉢植えに使うには結構な手間がかかっている。作成後も、乾かして殺菌してふるいにかけるなど工程数がかかる。決して楽ではない

ー好きな花を一つ選ぶとしたら・・難しい。季節によって環境によっていろいろあるので・・でもやっぱりシンプルなプリムローズとか。昔トルコとギリシャの境のエリアでメドウの中にジャイアンフェンネルなどのワイルドフラワーが咲き乱れる様子、ああいうのがいいと思う。

(ファーガスさんはフェンネルが好きなようです。ボーダーにも良く植えています)

でも一番美しい花は妻だね、だそうです。

ーチューリップも植えたら掘り上げて再生している。

 

当日ファーガスさんが持ってきた植物は、すでに持っていたり、うちには植えないタイプの植物だったので買わなかった。

 

その翌日に用があっていつものガーデンセンターに行ったのですが、同じ植物でも成長具合が全く違うのを目の当たりにし、やはり環境を整えることで同じ植物が見違えるように美しくなるのだなあと・・ それは1日はもちろん数年でもできない。

 

同じ状態にとどまることがないように、というクリストファー・ロイドの遺志をついでダイナミックに変化させることができているのも、やはりこの土台があってこそ。

グレート・ディクスターは庭園としては100年以上、ファーガスさんがかかわりだしてからも35年以上たっています。

 

根気強く改良を進めるとともに、時には大胆に植えていってもいい。こんなものを植えるのはおかしい、というルールにしばられることもない。

 

スライドで見ているだけでも庭は本当に美しくて、それはあのクラシカルなお屋敷や、イギリスの田園地帯が背景になっていることもあるのですが、ダイナミックな庭を作るにはこのようなエネルギーに満ちた人間が必要なんだな。

そんな人でも自分の庭は世話いらずというのが面白かった。

あと、ありとあらゆる植物がラテン名でスラスラ出てくる。グレート・ディクスターにある植物は全部頭に入っているに違いない。軽く1000とかありそうなのですが・・

 

私も自分の王国を率いて頑張ります 笑

ここのところ忙しすぎて朝庭に出るのがやっとなのですが、バラも咲いてきました。

もう少し日が長くなったら早朝や宵にもガーデニングができますね。

 

 

 

 

私の王国

私がこの領土の王である

大量殺戮もすれば気に入らない家臣を退場させたりする。

この葛藤よ。

しかし虫が増えたね。益虫も害虫も。庭中テントウムシだらけ。つまりそれだけ、アブラムシがいる 汗

 

本日はクレマチスの日。3本植え付け。

 

マクロペタラ・カントリーローズ(アッシュウェンズデイの隣)

ティーコーニング(セレスティアルに絡ませる)

アルバラグジュリアンス(同上、ファンタンラトゥール)

 

シルホサ・ジングルベル(鉢植え)

無念、鉢植えが増えた。最終的には地植えにしたいです。

 

まだあと2本残ってますが、適度な鉢がないのでとりあえず水やりして管理。これらも地植え予定ですが、位置を検討中

アーマンディ

マクロペタラ・ウェッセルトン

花を見るのは来年です。アーマンディはしばらく咲かないかも。

 

 

種まき組を鉢上げ。

どくどく君ことトウゴマを3本、地植えにしました。2本スペアが残ってます。あと数日様子を見て根付いたようなら処分。

こんな風に植えました。がっしりしてきたら切ってはずす。

やれやれ・・これでだいぶ落ち着いた。

種まき組は5月頃に地植えになる予定。

 

フロックス、種のパッケージをよくみたら1年草だった。パニキュラータが多年草ドラムンディは1年草。

Phlox drummondiii grandiflora "Isabellina"

発芽率が低く、1個しか芽が出ていない。覆土が必要なものは発芽まで時間がかかるね。今回試した上で処分。一年草はよほど気に入っていない限り今後は育てない。

 

ポピーもオリエンタルポピーに切り替えてはどうかと考えていますが、温暖化の影響で欧州でもだんだん信頼して栽培できる品種が減ってきているそうです。そういえば昔ほど見かけなくなったような。

 

マートルも処分。元気がないので抜いてみたら根が黒くなっていた。

 

アッシュウェンズデイのエリアは土が固く、穴あけに時間がかかった。

しかしそれ以外は実に簡単に掘れるようになった。特にセレスティアルのエリアは土が非常に豊か。よく見たらシュートも出てきていました。

地面が今一つなところも王は少しずつ改良していきますぞ。

ダイアンサス・クルエンサスも今日一日でつぼみがみえてきた。

私の王国にも本格的な春がやってきた。

 

 

育ち方いろいろ

今週末は植え込み日。

カンナ・ダーバン(カンナ・シュトゥットガルトのあと地)

アストランティア・ローマ(フロントのエキネシア・パリダの前)

アストランティア・フローレンス(フロント・トーマス・A・ベケットの左となり)

アストランティア・スノースター(バック・桜の木とブルーベリーの間)

ガウラーGaura lindheimeri (バック・スパニッシュビューティーの後ろ)

 

にそれぞれ植えました。アストランティアは、果たしてどこが最も生育が良いでしょうか。

フローレンスは夏になれば陰になります。ローマは一日中日が当たる。スノースターはほどよく日陰です。

 

 

カマッシア、いろんなところに植えて、芽が出るのが早く調子が良いように見えたフロント組は、現在成長が遅くなりました。やっぱり少し日差しが弱めのほうが育ちが良いのでしょうか?

 

バックガーデンにはアリウムはあわないようです。

虫の被害もすごいですが、やられていないものも、大玉が1個咲くところが3つに分かれてしまったりして、まともに咲きそうにありません。とりあえず葉が枯れるまで置いておいて、来年はフロントへ移し替えることにしよう。

 

ただしアリウム・シクラムは順調に育っています。原種に近いせいからかもしれません。

 

それからバラ・バレリーナの手当て。

全体が透明な粘液でおおわれ、株先からしおれてきているという大惨事。

この株、まだ小さいせいかとげがほとんどないため、おそらくナメクジとカタツムリの食害にあっているのだと思います。

全体を洗い、思い切って枝や葉も切ってしまい、もっと乾燥した場所に隔離しました。

 

トーマス・A・ベケットも芽と枝を整理しました。

これでは花が咲かない。アブラムシにやられるばかり。今やっておけば7月までには花が咲くでしょう。芽を相当数減らし、それに合わせて枝も切ったのでだいぶすっきり。

 

移植にあわせ、フロントのカリフォルニアポピーをスパニッシュビューティの傍に移動。カンナの根っこと一緒に掘り上げたムスカリも、うまくバラバラになったので大きめの球根を選んで埋めなおしました。

 

今年は雨が多かったせいか、ナメクジとカタツムリの食害がひどい。

忌避剤をまいたくらいでは全然ききません。専用ネマトーデスをまくべきかもしれない。

 

明日も植えこみ作業が続く。

 

 

 

 

 

 

ベツレヘムスター

オーニソガラム・ウンベラータが開花した。

暗いうちはつぼみが閉じている

 

開いたところ

少し青みがかったような、ガラス細工のような硬質さがあってとてもきれい。

 

 

コルヌス・カナディエンシスも葉が展開してきた。

ヒューケラの花。このヒューケラは、ワサビ茎が出てこなくて、毎年きれいに育つので重宝しています。

 

シャクヤクも数えきれないほどつぼみがついた。側蕾取りを忘れずに。

 

昨日、今日と20度と、夏の気温。

まだ4月も半分来ていないのに、バラのつぼみが庭中で輝いている。

バラ・パープルスカイライナーの葉をすきました。元気すぎて茂りすぎ、葉が逆に傷んでしまうので風通しを良くする。

というかこれって・・剪定が足りないからかもね。プロは冬剪定の時点で枝を減らして、この作業をやらなくて済むようにしているのじゃないかな。

 

うちの庭もバラ開花までカウントダウンとなってきました。

 

同じ花とは思えない、アプリコットフォックス。ウィルスが入ってこのような模様入りになりました。

 

 

今回のチューリップは史上最高の美しさだった。

花も開いてきてもうすぐ終わりだなあ・・そろそろ切ってしまって室内に活けようかな。