Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

St Mary's

久しぶりに19キロ走ってみた。

とはいえ、5キロごとに給水で休止。ちゃんと練習していればこのくらい普通に走り切れるのだけど、ここ数か月の精神的疲れからまだ回復できていない。

今日はトレーニングというより疲れを取りたいと思って出かけた。

 

そして前から気になっていたSt Mary'sに行ってみた。あの有名な丘の上の尖塔の教会で街のシンボルでもあるし、皇族や貴族が通う超有名校がある場所でもある。

 

この丘を何十回となく通っていたが、歩いて上ったのははじめて。

いやー、いい練習になるな。今日は走らなかったけど、何往復かすれば立派なトレーニングだ。かなりな急勾配。

 

それよりも、この薄暗さ、斜度のきつさ、道の狭さが懐かしい。日本を思い出す。

墓地の横の道をずっとあがっていくと、木の切れ間から遠くが見渡せた。

そしてそこには石碑があった。かつてロード・バイロンもここの学校で勉強しており、まさにこの楡の木の下で佇んでいたのだという。その時の詩が刻んであった。

 

Lines Written beneath an Elm in the Churchyard of Harrow

 

Spot of my youth! whose hoary branches sigh,

Swept by the breeze that fans thy cloudless sky;

Where now alone I muse, who oft have trod,

With those I loved, thy soft and verdant sod;

With those who, scatter'd far, perchance deplore,

Like me, the happy scenes they knew before:

Oh! as I trace again thy winding hill,

Mine eyes admire, my heart adores thee still,

Thou drooping Elm! beneath whose boughs I lay,

And frequent mus'd the twilight hours away;

Where, as they once were wont, my limbs recline,

But, ah! without the thoughts which then were mine:

How do thy branches, moaning to the blast,

Invite the bosom to recall the past,

And seem to whisper, as they gently swell,

"Take, while thou canst, a lingering, last farewell!"

 

バイロンは死んだらこの楡の木の下に埋めてもらいたいという望みを持っていたのだけれど、諸事情によりそれはかなわなかった。代わりに娘がこの教会の墓地に眠っている。

 

しばし、時間を忘れて景色を眺めていた。なぜかすごく懐かしくて・・子供の頃、よくこうした高台に来て景色を眺めていたことを思い出す。今日は携帯を持ってきていなかったので写真が撮れず残念。また来よう。

 

最後の20分くらいで雨が降り出しペースアップ。

全体的に調子は悪くない。来週のハーフマラソンでぴりっと引き締めて10月からまたトレーニング開始だ。