Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

Fenton House

ロンドン屈指の高級住宅街、ハムステッドにあるナショナルトラスト所有の屋敷&庭園。

金曜と日曜しか公開されていないため、長年行けなかったのがようやく訪問実現。事前予約とチケットの購入が必要です。

 

17世紀には、このFenton Houseがハムステッドの丘の上にあるだけで、あとは野原だったらしい。

 

早く着いてしまったのでお庭を見てから、お屋敷見学。庭だけの見学も可能。

ハープシコードのコレクション、知人が寄付したという20世紀の絵画コレクションに加え、まぬ犬ファン必見の、陶器のパグのコレクションがあります。

 

こんなお屋敷に住んでお庭を眺められたら素晴らしいでしょうね・・。

 

 

 

さてここからは、まぬ犬マニア垂涎のマイセン含むパグコレクション。

 

 

もう少し細かく顔を描けなかったのだろうか・・ よそ見しているあたり、まぬ犬らしい。

 

どいつもこいつもみやげにもらったら捨てそうになりますが、時価にして数百~千ポンドくらいです(調べたことがある)

 

 

 

 

 

庭の構造は下記のようになっている。

 ガーデンパーティができそうな芝の整形式庭、そのうしろがパルテール、区切られた私的空間あり、果樹園やキッチンガーデン、温室ありと、正統派な英国のお屋敷の庭園。

 

ちょっと残念だったのは、庭のベストシーズンではなかったこと。今年の40度の高温日を経て、芝は枯れ、植物もかなり傷んでいます。今年4月~6月の間に訪れていたら、一季咲きのバラが咲いて、芝も美しかったことと思われる。

 

 

先日のホーニマンミュージアムが同じ条件で6Kテレビなみの高解像度な美しさを見せていたのと比べると、やはり見劣りします。屋敷の持ち主も草葉の陰で涙していると思う。構造がきっちりしているのが救い。このトピアリーやヘッジを維持するだけでも相当大変なこと。

 

 

それでも素敵ですけれどね・・。

 

 

ちらっと見えている赤いのはアマランサス。来年は育ててみるつもり。オーナメンタルで庭のアクセントになる。このお庭も、できるだけ手入れを減らしながら四季折々の見どころを設けるように、植栽を変えてきているのが見てとれる。21世紀の気候変動とコストの高騰で、英国式庭園の維持は本当に難しくなってきているのを実感。

 

 

 

もし私が庭のオーナーなら、夏場は庭はいったん閉鎖して、春と、秋の公開を11月まで伸ばして行う方式にするかな・・と思いました。疲れている庭を見せるのはちょっとつらい。

 

それでもハムステッドはいつ来ても素敵。ハイストリートをゆっくり散策して、素敵なカフェでパンケーキ食べて帰ってきた。

 

今回の訪問で一番記憶に残ったのがこのカフェだったかも。ハムステッドに来たらまた立ち寄ることにしよう。

 

 

夏休みも終わりが近づいています。毎日が夏休みでは退屈してしまうので、名残惜しいくらいがちょうどいいのでしょうが、今年は天候も良く、もっとお休みしたかったな~。