Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

ロサ・オドラータ・ベンガルクリムゾン

Nymansで出会ったバラ、ベンガルクリムゾン

 

金持ち数寄者しかこないチェルシー・フィジックガーデンにてすら「この値札をご覧になって?」と奥様の失笑を買っていた値付け、265ポンド(再掲)

でもこれはまれもの。枝ぶりもかなりいいし、鉢もいいのを使っている。高すぎるけどww

 

このバラ、諸説ある。

RHSではロサ・オドラータ・ベンガルクリムゾンの名称。AGM(=RHSのお墨付き植物)

 

しかし、サングィニア(血の意味)という名前で流通することも。USのローズソサエティではこの名前を使用。19世紀初頭あたりにヨーロッパに入ってきたらしい。御年220年です。

サングィニアグループって何・・?

これは、同じバラが複数名で流通しているわけで、分類も、ロサ・オドラータだったりロサ・キネンシスだったりして、さらに名称も上記のほかにベンガルビューティ、ロックウッドチャイナ、インドのバラ、などがあって、みな同じものだとされる。

 

古い、原種に近いチャイナローズ。マンスリーローズなどともいわれるくらい、1年を通してほぼ咲き続ける。

チャイナなのになぜ名前がベンガルかというのも謎。インド経由でイギリスに行ったから、などともいう。

 

ここ数年ムタビリスが流行っているのだが、濃いピンク、淡いピンク、黄色、花の色が変わるところが、ただでさえ1日花のところ、せわしない感じがする。濃いピンクを抜いた、プレザンテリー(戯れ。この名前上手い)という品種(黄色と淡いピンクのみ)もある。このはっと目を引く赤に近い色彩のベンガルクリムゾンも、もっと人気が出てもよさそうなものだ。

 

花の咲いてない写真でもわかるように、樹形もなかなか。

 

安かったので買い。チェルシー価格の26分の1。もちろん鉢はないが・・なんと、あのグレート・ディクスターからの苗!

隣は・・内緒 笑 いずれ公開。バラではありません。

 

この包装が渋い。さすがグレート・ディクスターのお仕込み、違いますね。

大変丁寧。濡らした新聞紙でしっかり包んである。麻ひももうちで使っている中華の安物とはものが違う。しかもこの結び方が憎い。片結びではなく、引っ張ればすぐにほどける。

 

もう少し鉢で育てて、根っこが張ってから植え付けてください、と書いてあったので、いったん鉢上げして春まで置いておく。

 

誰ですか花はいらないとか言った人は・・しかも今年バラ何本買ったの 笑

いいの、これはバラじゃないから、木だから。立ち姿に惚れたのさ。

挿し木のバラ差し上げますので誰かもらって~。ロンドン近郊の方限定。