材質によってコーヒーの味が違うかも・・しれないということに気づいた。
もっとも・・人間の味覚は四季によって感じ方が変わります。
寒い冬には熱いコーヒーが飲みたくなるため、それまでの淹れ方だとおいしくなくなるように感じることがある。
フレーバーを感じやすいのは温度が下がってからなので、フィルターコーヒーは少しぬるいくらいがおいしかったりする。夏場はそれで楽しめるが、寒い日の朝のぬるいコーヒーはおいしくない。
逆に紅茶はカンカンに沸かしたお湯で淹れるのがおいしく、100度超えでも全然問題ない。うちの電子ケトルで淹れたお茶がいまひとつおいしくないのは、100度を超えられないから。したがって冬は鉄瓶でわかしたお湯で淹れる紅茶がひときわおいしいのであります。
話がそれましたが、ホーローのポットのお湯だと味がまろやかに感じられることがわかり、それならと、新しいドリッパーを手に入れることにしました。
こちら。V60の有田焼(磁器)バージョンです。ピント外れ使用中の写真で失礼。
もともと使っているのは、おまけでついてきた無料のプラスチック製。
プラスチックは素材としては大変優れていて、温めやすく、匂いもつかないし、落としても割れにくい。おまけに安い。コーヒーの味に与える影響は少ないはずですが、下記の写真をご覧ください。
水滴がペーパーとドリッパーの間についているのがわかるでしょうか。
これをcondensationという。冬の寒い日に、窓の内側に水滴がついているのと同じ現象です。
これができてしまうと、抽出にムラが出るそうです。
素人には判別がつかない程度の違いなのかもしれないのですが・・焼き物であれば水分を少し吸ってくれるので、この現象が抑えられ、味が違ってくるのではないかと考えた。
さて実演。
最近やっている60・60・180法で淹れました。
豆はこちら。たぶん前も飲んだことあったかな。
ルクルーゼのポットにも段々慣れてきました。まだ少し予定より多めにお湯が入ってしまうのですが、もう少し回数を踏めばぴたりと落とせるようになれそうです。
キントーのポットは、気持ち良いくらいきっちりコントロールできる反面、口が細いので太いお湯が出せません。
その点、ルクルーゼは扱いが難しいものの、慣れれば好きな湯量を作れるようになるのでこちらのほうが使い出があると言えるでしょう。
道具って面白いですね~。
さて飲んでみましょう。
うわー、味が丸い。さらにこれまでに輪をかけて丸いです。いいわ~。
やっぱり材質による違いがあるのでは・・?
今日はチョコレート風味を強く感じました。
豆が良いのでどのように淹れても素晴らしいのは確実なんですが、ちょっとした違いでこれだけ変わるとは面白いですね。
実はこの磁器のドリッパーを買う前に、こちらを買おうかと思っていたのですけど、
このcondensationを防ぐための別売りのツールがあるそうで、へー、と思ってみていたんですが、良い道具はそれ1個で完結するものじゃないかな。特にコーヒーの抽出原理自体はシンプルですから、追加品が必要なのってどうなんでしょう。
この製品、それでも気にはなっていて、いつか手に入れるかも。プラスチックのV60でも十分良いコーヒーは淹れられるので、どこまで気にするかだけの問題かもしれない。
磁器はいいです。大量生産品とはいえ、日本の職人さんがある程度手で作っている製品です。持った時の感触や置いた時の音などがいい感じです。
以上、小うるさいお話でした。おそまつくん。