Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

空中庭園、そしてバフ・ビューティの謎

ロンドンの秘密の庭園。

 

細い小道を通っていくとこのようにゲートが

 

 

 

急な坂を下っていく。ここらへんの植栽だけでももうすばらしいのだけど。

 

 

 

ここは丘の上にあって、高い回廊を歩きながら景色を眺めることができる。

 

 

森があるので今も高層住宅などが隠されていて、ロンドンとは思えない眺め。

 

 

 

少し古びた感じで、それに合わせ植物も控えめにしてあるところがまた風情を感じる。

 

 

 

 

回廊だけでなく、その下のガーデンも、園芸好きなら必見。

使われている植物のラインナップから判断して、刷新されてから5年以内くらいじゃないかと思う。

古い庭園(1900~1920年頃)の骨格を生かし、21世紀の環境・状況にあわせリデザイン。

 

 

 

ドライシェード、西日が当たるのみというガーデナー泣かせの環境。どれも手に入りやすい植物で、難しい環境をここまで作るとは・・

 

 

写真をじっくり見て良く分析したいところですが、とりあえずハイライトを。我が家にもある植物が多くとても参考になる。ユーフォルビア・ファイアグロー、ヘレボラス・アーグチフォリウスなど。

 

回廊のバラ。

ポール・トランソンだと思うのですが。遠景にある白い藤とともに、ため息をつきたくなるような美しさ。

 

 

 

 

レディヒリンドン。さすがティーローズ。ここの雰囲気にぴったり。甘い香り。

 

 

 

モッコウバラ

 

 

 

 

ハイドパークで見かけたバフ・ビューティがここでもたくさん使われていた。やっぱりうちの株と比べると咲き方が違い、ハイブリッドムスク特有の、甘いムスク香ではなく、淡いティーの香りしかない。これはやっぱりバフ・ビューティではない? なんとなくデヴィッド・オースチンのバラのような・・。

 左奥にちらっと見えている、メリアンサス・マヨールがまたかっこよくて・・

家に帰ってDAのサイトでバフ・ビューティを探したら、まさにぴったり。紅い茎が伸びてその先に花が飛び出す形で咲いている写真。そして解説にもティーの香り、と書いてある。

 

ほら、そっくり。

Buff Beauty | Shrub Rose | David Austin Roses

※写真は上記から借りています。

 

うーむ・・ DAのバフ・ビューティは枝代わりでもしたのか。ティーの香りがするのであれば、定義上ハイブリッドムスクではないことになる。

DA系統のバフ・ビューティというものが存在するということがとりあえずわかった。これは改良種と言うべきだろう。

 

今年のチェルシーでも目立っていた白いフジ。見事。

 

 

ただただ、静謐。

お屋敷は売却され、フラットになっている。4ベッドルームで5ミリオン・・ ははは・・

お庭はシティオブロンドンの持ち物となり、一般に公開されています。入園無料。

やはり庭園訪問はいい。必ず得るものがある。

 

 

 

少し足を伸ばしてハムステッドヒースへ。

昔このあたりに住んでいた。土地勘があればなんとかなるが、初めて来る場合はGPS等使わないと本気で道に迷う。迷ったら最後なかなか出られないので注意。

 

 ヘイスティングスの頃からあまり変わらない風景。この絵が

 

21世紀の現在

 

 

 

さらにここからリージェンツパークへ行ったのですが、長くなってしまうので続く。

 

空中庭園ことThe Hill Garden は、ハムステッド駅からバスに乗るか、徒歩で。歩ける距離です。

 

道に迷いやすいため、いったんバス等でハムステッドハイストリートに戻ってから、散歩がてら別の入り口からハムステッドヒースに入るほうが、初めての人には安心かもしれません。お店や豪邸のお庭などもあり、こちらのルートも大変魅力的。