Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

グレートディクスターのバラ

イギリスの庭園のトレンドセッター、グレートディクスター

写真はいずれも、BBCガーデナーズワールド・ウィンタースペシャル エピソード4より

 

20年以上も前にバラ園を廃止したときは非難を浴びた。

 

在りし日のバラ園。

ハイブリッドティーで埋め尽くされてますね

 

しかしそのあとに作ったトロピカルガーデンは今や英国のデザインの定番の一つになった。

 

このBBCガーデナーズワールドの冬特集では、これからはコニファー類が熱い!ということで、庭園にふさわしいコニファーや松の紹介をしていたのだけど、今回は別のお話

 

グレートディクスターのナーサリーのカタログ

おなじみ、グレートディクスターのステンドグラスが表紙になっている。

 

植物に一つ一つ愛情あるコメントが書いてあり、これだけでも植物マニアには垂涎の読み物。

 

バラ園はなくなったが残しているバラもいくつかある。今日はそれを紹介。

 

まず園芸種

定番中の定番の名花で、庭園素材になるものを残していることがよくわかる。

 

バレリーナ

フェアリー

ルルドール

ミセス・オークリーフィッシャー

シャネル

ボニカ

 

と、このへんまではバラ好きには知られた品種。

ミセス・オークリーフィッシャーは、あのヴィタ・サックヴィルーウェストから分けてもらった株だという。

 

この二つはたぶん、グレートディクスターにしか現存していないと思う。

フローレンス・マリー・モース(赤)

マッジ(ポリアンサ、ピンク)

 

以下は原種系。バラだと気づかないかもしれない

 

ロサ・ベンガルクリムゾン

ロサ・バージニアーナ

ロサ・ムタビリス

ロサ・ルビギノーサ

ロサ・グラウカ

 

いずれのバラも詳細はこちらで見ることができます。挿し木苗なので驚くほど安い。

オンラインのカタログには最小限の情報しか載っていない

Nursery - R – Great Dixter House and Gardens

 

グレートディクスターからやってきた、我が家のベンガルクリムゾンも寒さに負けずゆっくりと芽が大きくなっている。

冬を乗り越えられたらあとは大丈夫。

花期が長いチャイナローズで、自然にたわむ小枝を持ち、年間を通してチェリーレッドの一重の花で飾られます。花弁はややゆるく、たわんでいるためステムの上でひらひらと動き、リラックスした印象を与える。特に冬が温暖であれば、一年中蕾をつけるので、好適地であれば花が咲かないことはまずない。

グレートディクスターのカタログより引用