ロックダウン以降の、久しぶりのまともな開催だけど、やっぱり低調なように感じる。
チケットが70ポンドもするので、早々に行くのはあきらめたのです。
夫は、これだけいろんなものが値上がりしていて、交通費だって高いのだから、ロンドンで開催されるなら、行けばよかったのに、というのですけど、行ったら最後、両手に抱えきれないほど買い物してきますよ? 未だ妻を分かってないらしいww
誌上プレビューをガーデンイラストレイテッドで見たり、BBCが毎年放映もするので、それもチェックしましたが、マンネリ感が否めない。
英国のトップクラスのナーサリーが一堂に集まり、実物を見てそこから買い物できるというのは魅力。でも今は送料払えばネットで買えるしね・・。
今年は特にブレクジットもあって、例えばオランダからのナーサリーなんかは参加していないんじゃないかと思う。いまだに国外への植物の発送は難しいようだし。
このマンネリ感がどこから来るのかというと、やはりガーデンデザインも新機軸を打ち出しにくくなってきていることがある。
どのお庭を見ても、またこの組み合わせか・・・ という既視感がある。
これはガーデンイラストレイテッド誌そのものも同じで、購読をいったんキャンセルし、再講読を始めて半年たったけど、次はやめようかなと思ったり。たまにいい記事があるものの、新しい情報を得にくくなってきた。
昨今のガーデンデザインとしては、まず、サステイナブルでいないといけないという縛りがある。
ショーガーデンとしてのみ成立して、終わったら廃棄、というのは良くないから、大体が移転して再利用をすることになる。それはとてもいいことだが、大胆なデザインを作りにくくなった。
また、自然に優しい、ハチが集まる庭が良い、ということになると、例えばバラが主役の庭は作りにくい。バラはああ見えてbee friendlyじゃないのだ。それでまた植物のパレットが制限されることになる。
あとはここ数年の世相の反映で、マインドヘルスとか、癒しとかがテーマになりがち。間違ってもデカダンな庭は作れない雰囲気がある。物価高もはんぱなく、スポンサーの予算も前みたいに出ないだろうし、限られた予算で外れないようなものを作るとなると、どうしてもみんなに受ける定番を選んでしまうのかなと思う。
なんかちょっとつまんないよねえ・・。
現場に足を運べばまた違う感想を抱くのかもしれないけど。
今年の目玉、ウィリアムモリスの庭、テキスタイルパターンを利用した巨大アーバーがあるのだけど、どうもこの色が気に入らない。緑が良かったのでは? いや、それだとポイントにならないのか・・ なんかこう、ミスマッチなんですよ。
See Morris & Co. Show Garden at RHS Chelsea Flower Show 2022 William Morris / RHS Gardening
※写真はRHSのサイトから借りています。
テレビや写真でなく、実物を見たら全く印象が違うのかもしれないですけど・・。
パターンが細かすぎたのが敗因で、もっと大柄なものにすれば違ったのでは?
早々革新的なものを出せないというのはあるだろうけど、今年に限らずここのところ英国ガーデン界隈はちょっと低調な気がする。
ローメンテナンスでローコストのお庭、それでポリネーターにも優しいのであれば、それ以上何を望むのか? と言われればそれまで。
でも何かが違うような気がするのです。
なにか、実物を見てみるか、ってことで、9月のRHSウィズリーショーに行くことにした。
今年、ローカルの園芸ソサエティに入ったので、そこから会員としてツアーで参加することに。
RHSのウィズリーショーに行くのはこれが初めてだ。最新トレンドがわかるチェルシー、のんびり買い物を楽しめるハンプトンコート、ウィズリーはどんな感じかな・・?