Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

庭木の自然風剪定

UKのeBayで偶然発見した。誰が買ったのやら・・?

名著ですよ。

剪定の奥義が書いてある。

 

奥義とは、シンプルで、なんだそんなもの? と思いきや、現場でいざやろうとするとあれ・・? となり、ある程度場数を踏んできたところで、なるほど、これ以上の説明はないな、としっくりくるものである。

 

このあいだとりあげたイタミローズガーデンのYoutubeもそうだ。

なんでもないようで無駄がなく、洗練されている技法。

 

どう切るかについては、ていねいに書いてあるのでじっくり読み、自分の庭木を見ながら考えてみるとよい。

 

自然樹形に近づけるには、その木が自然に生えているところをまず観察。

その上で、ぼさぼさになっている庭木から、必要な輪郭を見て取り、それに近づけるように切っていく。

枝1本切るにも理由がある。適当に切らない。

 

タイトルも意味深い。

「自然風」

人間の頭の中にある「自然」と実際の自然は異なる。

頭の中にある「自然」に近くなるように作っていく。

これもよくわかるね。ナチュラリスティックガーデンが、放任では決してできないのと同じ。

 

 

柱状や球状に刈り込むやり方や、道具の使い方、選び方もちゃんと説明されている。

あと葉を透かすって、5枚ある葉っぱの下2枚を手でむしるなんて細かいことも本職の人はやるのだね。

原則を理解すればバラや低木にも応用可能。さすが奥義。

 

この本は冬の今読むのがいちばんよい。

裸の木を見て、自分ならどこを切るか? 考えてみる楽しみができた。