庭のデザインを決定する要素は色々あるが、その1つが、手間をかけたいか、かけたくないか。
庭仕事が好きでたまらない、どうしても実現したい景色がある、植物が大好きでいっぱいにしたい、などは前者。
手間をかけたくない、世話が少なめな丈夫な植物を中心にしたい、が後者。
こちらがハイメンテナンスの作例
引用:Royal Horticultural Society/Planting a Small Garden p30
ローメンテナンスの作例
引用:Royal Horticultural Society/Planting a Small Garden p31
ローメンテナンスのデザインのほうがクール。
英国といえど小さめの庭では特に、こちらのほうが主流になりつつある気がする。
ハイメンテナンスのほうは、剪定、1年草などの入れ替えによる作業が年間を通して必要なわりに、手がかかっているように見えないのが悲しいところ 爆
そうなのだ。ナチュラルガーデンとかコテージガーデンは、手がかかっていないように見えて実はハイメンテナンスなんですね。
これは3年ほどいろいろ植えてみて実感するところ。一生懸命植え込むわりには何か決め手に欠けるのはそのせいだと、はたと気づいた。
ローメンテナンスの作例のほうが構造的であり、視覚に訴えるものが強く、手がかかっているように見えるが、実際はそれぞれの植物の形を適宜手入れするくらいで、水やりもほとんど必要なく、芝刈りもいらない。
それなら断然こっちです!
しかし私の最愛の植物はバラ、ハイメンテナンスの極みの植物。うーん・・
もうこういうところからブレてくるのですね笑笑
やっぱり0.5エーカーの敷地があればエリアごとにデザインを変えて設計できるのだが、いや妄想はやめてどこで折り合いをつけるか、となると、フロントガーデンがローメンテナンス、バックガーデンがハイメンテナンスという答えになるかな。
この本によるローメンテナンスの定義・要件とは
- 時間がないけど素敵な空間がほしい人向け
- 芝はパティオかデッキに(これはバックガーデンの場合)
- 雑草を防ぐためにシートを使い、その上に小石やバークを敷く
- 手入れがほとんどいらない植物を選ぶ
- 人目を惹く植物、常緑植物、大型のシュラブや低木を中心に使い、草類は控えめにして落ち葉等を防ぐ
適している植物の例としては
- Acer ?
- Arbutus unedo ?
- Aucuba japonica ×
- Choisya ternata Sundance 〇
- Cotoneaster horizontalis 〇
- Festia japonica ×
- Hemerocallis 〇
- Ilex aquifolium Silver Queen 〇
- Jasmin nudiflorum 〇
- Mahonia ×
- Nandina domestica 〇
- Phormium 〇
- Photina × fraseri Red Robin ×
- Phyllostachys nigra ×
- Stipa tenuissima 〇
- Trachelospermum asiaticum ×
- Vinca ×
だそうだ。
〇はうちの南向きの環境に合い植えてもいいかなと思うもの
×は環境に合わないもの、個人的に苦手なもの
? は保留
つづく。