Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

ロサ・バンクシアエ

冬が終わろうとしている。

朝、暗いうちから鳥がさえずりはじめ、空気が少しずつ軽くなり、光の量が増えて、この、一枚一枚薄い衣を脱ぎ捨てていくような解放感、これから2月下旬ごろまで、私の最も好きな時期。

 

いろんなものが生まれようとしている。何回繰り返してもこの希望、期待はいいものだね。

 

 

新入り、ロサ・バンクシアエ・アルバ・プレナ(白モッコウバラ

ほぼ常緑。先日の寒さで少し葉っぱが傷んでしまったけど、久しぶりに新鮮な緑を見てすがすがしい。

耐寒性の問題で日本のようにめちゃくちゃ伸びるってことはないと思うが・・英国では日本ほど人気のある植物ではなく、実際に咲いているところを見たことがない。

 

温暖化が進む今日この頃、ガーデンイラストレイテッドに載っているような、先鋭的なお庭で使われるのを見かけるようになった。黄色より、白のほうが人気かもしれない。

 

もともとはレディ・バンクという貴婦人にちなんでつけられたこのバラ、1809年に中国からイギリスへやってきたもので、バンク夫人は、当時のキューガーデンのダイレクターであったジョゼフ・バンクの奥様。モッコウバラには白二重、白一重、黄色と3種類あるが、一番最初に入ってきたのは、白の八重のほうだったようだ。

 

我が家の苗が1人前になるまでに3年はかかるかな。気長に待とう。

 

元肥終了。

まぬ犬どもが掘り返しまくってぐちゃぐちゃになったため、もう一度やり直して、金網で覆って入れないようにした。

肥料を与えるよりこの囲いを作る作業のほうが時間がかかる。

裏ワザとして、シリカを土の表面にまくとにおいが消えるせいか、肥料のありかがわかりにくくなるようだ。

 

気温が上がってきたので庭の手入れも開始しよう。

すでにアブラムシが飛来してきていた。

金色のスノードロップもつぼみが大きくなってきた。すでに咲き始めた家もある。春まであと少し。