Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

TETSUBIN買ってみた

去年、二価鉄を作って植物に与える実験をした。

砂鉄を袋に入れ、お茶パックと一緒にバケツに入れて放置するのだが、なかなか酸化=黒くならなかったせいか、成果が感じられず。

 

この二価鉄、人間にとっても吸収しやすく、貧血の解消などに役に立つのだそうで・・

 

鉄瓶のさびを落ち着かせるために、お茶の葉を煮だしてから漬け込むという方法があり、このときできた液体を植物にあげれば、まさに最初にあげた二価鉄の補給が可能になる。

 

鉄瓶で沸かしたお茶はおいしいというし、茶道の茶釜も鉄なんだから、物は試し、買ってみることにした。

 

さて鉄瓶・・結構高い。

英国の鉄のやかんはビクトリアンやヴィンテージなどでeBayで出てますが、気になるものはお高い。。

TETSUBINってことで買おうとすると、中華製か、日本からの直輸入になってしまいます。日本製は間違いないでしょうが、送料がかなりかかるので手が出せない。

 

そんなとき、送料込みで8ポンドの中古品をeBayで発見し、この値段なら何でもいいでしょう、ってことで入手。

さびているし、塗料が剥げていたりしますが、意外と作りはしっかりしています。取っ手も倒すことができるし、Induction(IH)でも問題なく使える。

鉄はそもそも黒ではなく、この鈍いシルバーが本来の色だというし、さびも人間には無害です。

 

さすが鉄瓶。これまで電子ケトル、直火でのポット、直火でのコーヒーケトルで沸かしても、94~97℃にしかならなかったのが、99℃以上を達成。

 

安い緑茶パックを煮だして放置し、冷めたら植物にあげる。600ミリリットルしかできないから少しずつしか作れないけど、こまめに作って少しずつ上げればいいでしょう。

 

はじめのうちは色がついたお湯になり、刺激的な味がしていたが、まあそんなもの。

中から鉄の粉が出てくるのですがこれもいずれは止まるはず。

 

それで肝心のお湯、確かにこれは味が良い。白湯で飲んでも楽しめる。

 

8ポンドでなかなか良いものを手に入れました。毎日、何回も使ってます。ちょうどよいサイズで、沸かし終わったらそのままコンロの上においておけば乾くので、特別な手入れも不要。

 

あとは鉄の粉さえ出なければ・・これは気長に使っていくしかない。中をこすることはできない(余計にさびる)ので。

 

紅茶やコーヒーを淹れてみたら、どちらもとてもおいしく、特にコーヒーは、イギリスのハードすぎる水がうまく柔らかくなるようで、これはいい! 湯温が100℃近くまで上がるのも良いのでしょう。

 

心なしか最近体調がよくなってきた気もするのですが、夫曰く、人間が鉄を吸収するにはB12を同時に摂取する必要があり、単体での摂取はただのさびを飲んでいるだけ、なんだそうです 爆 ただのまじないか? 玄米茶漬けにすればいいってことかしら 笑

 

まあ、白湯を飲むことで消化がよくなるというのは、古くから言われていることだし、なんといっても8ポンド(ケチ 笑)良いのではないでしょうか~?