Tortoise Bar

英国園芸&珈琲日記

今年最後の挿し木

気温も下がってきて、挿し木を作るなら今月が最後のチャンスかな。

2021年はこれで3回目のチャレンジ。

 

実は・・人に偉そうにアドバイスしておいて 爆 今年は全然うまく行ってないことを告白しますわ。

 

1回目は5月。ベケット氏と、義理の妹にもらった花束に入っていたバラ。全滅。

切り花種は弱いので、成功しなくても仕方ないが、ベケット氏が1本も生き延びないとは??

 

2回目。6月中旬。義理の妹宅からもらってきたバラ2種と、日陰で絶賛放置中のご近所さんのバラ(品種不明だそうです。クレアオースチンかジェネラスガーデナー?)。

 

妹宅からのバラは、最後の1本ずつしか残ってない。可能性はないこともないが・・

ご近所バラは、すでに数本が亡くなったが、まだ生きているものもある。

 

このとき実験で、外で挿しても本来なら成功するはずであるからと、あまったご近所バラとラベンダーも挿して雨の当たりにくい屋外に置いた。底面潅水も忘れずにセット。

 

ラベンダーは初回に挿したものは枯れたので、長めに切ったものを挿しなおした。今のところ屋外のバラもラベンダーも生きている。さわってもぐらぐらしないので根は出たようだ。これがポットの外にはみ出してくるくらい伸びてきたら成功。

 

そして3度目、これが最後。

ご近所さんのバラをもう一度もらってきて、あと、グレイスも挿した。

 

去年挿したユキちゃんとベケット氏が大成功だったので、何がいけないのか理由を考えてみた。

 

去年はバーミキュライトに挿した。

今年一回目の失敗の原因ははっきりしていて、パーライトに挿してしまったからである。

バーミキュライトパーライトも、水はけをよくするために使うもので、どちらでも挿し木はできるはずなのだが、私が買ったパーライトは粒子が大きすぎて、パーライト100%だと水分保持ができないのと、すきまがあるからぐらぐらし、茎の保持が甘かったように思う。

 

気づいた時にはパーライトの表面と、底面潅水の容器に緑の苔が生えていて、この苔ができたときは、もうダメなのである。引き揚げてみたら根っこができるどころか黒く変色して腐っていた。

 

そこで2回目は、ココピートというココナツの殻を利用したピートフリーの土に挿した。

こちらも挿し木や種まき用の土としてよく使われるものである。

水の保持力もあり、期待していたのだが、なんだかおかしいなと思って引き揚げてみると、あともう少しで根っこがでるというところでやっぱりダメになってしまったものが何本か出た。

 

ダメになる時というのは、茎に大きなたてじわが入る、匂いが変、茎が黒く変色する、などで、特に変色してしまったら完全にアウト。

 

今生き残っているものは、成長点=芽が出るポイントがどうやらなさそうなので、仮に根が出たとしても、植え替えても新しい葉が出てくる可能性が低く、そうなると最終的には枯れるので、もう一度やり直すことに。

 

今年は雨が多くて、去年とは温度・湿度が違うので、腐りやすかったというのはあるのかもしれない。去年はキッチンに置いてうまくいったが、湿度が高すぎるのかもしれないと玄関に移した。

玄関は南向きで、1日置いておくだけでも底面潅水の水の蒸発量が全く違う。

室内蒔きもここに置いておくと成功しやすい。キッチンは北向きなのと気温が低いのであまり発芽してくれない。

 

思いつきでやって時々しか成功が得られないというのは気に食わないので、3回目はもう一度バーミキュライトを使うことにして、今年はどうも腐りやすいようだから秘密兵器を導入。

 

それがこれ

熱帯魚買っている人ならお馴染みの、ゼオライト(写真一番右)

左がパーライト、中央がバーミキュライト

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日本だとミリオンという名前で土壌改良剤として使われているもの。根腐れ防止剤として鉢植えにするときに混ぜたりするものである。

 

eBayで送料無料キャンペーンをやっていたのでお試しで購入してみた。アクアリウムの材料のショップで探せば見つかる。アクアリウムでは、水中の汚れを吸い取り水が腐りにくくなるということで使用される。

 

バーミキュライトも水はすぐにはけてしまうが、パーライトよりは湿り気を維持できて、かつ細かいので茎がぐらつくことも少なそうだ。

 

さて今度こそはうまくいくかな~??

 

追記。

過去の日記をさかのぼって調べてみたら、ポットから根が出るまでに2~3か月。

ラベンダーとか他の植物ならもっと早く成長すると思う。

例えばキャットミントは、切って室内で花瓶にいれておくだけで根が出て、実に簡単に増やせる。

バラの挿し木はやや難易度が高い。

 

10月に作ったベケット氏は、何も反応がないまま、3月になって捨てるのを覚悟で外に出したら成長をはじめた・・と実に半年かかっている。

気長に待つしかない。

とにかくまだ死んでいない苗に望みをかける。

 

 

 

 

 

 

 

10Kトレーニング1週目終了

ガーミンコーチを使っての10Kトレーニングをはじめて1週間。

いい感じで進んでます。週4回のラン、少しずつ距離と強度が上がるらしい。

 

何しろ目標が53分というゆる設定なのと、長さも10K・・ と言って実は10Kのレースが一番苦手。

ハーフならもう少しペースが遅く、5Kなら最初から全力。10Kはペース配分が難しく、ビルドアップになかなかならない。フルは35キロまでひたすら忍耐のゲーム。

 

まっ、今回はレースに出るためのトレーニングではなく、普段からちょっと本気出したらこのくらいのペースで走れるようになるためにやっているから、このくらいの手ごたえで十分。・・って本人は思ってますけどこのペースまで上げられるようになるかな、はは・・。

 

Vo2Maxもどんどん上昇中。上昇しているのはうそではない。心拍数が下がって走るのが日に日に楽になってきているからだ。

 

でその数値が

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いや、ないからww

ダニエルズさんによれば、この数値ならサブ3.5ですよ? ないわ~

10Kだったら45分。自己ベストでも10Kは48分が最高だったような。

 

いずれにしても上昇傾向になっているのはよいことだ。

 

去年の5月に怪我して、10月に一応バーチャルフルマラソンを完走しましたが、基本的にはろくに走ってなかった。

 

何度か復帰を試みたが怪我したところが痛んだり、あと、走っているときの謎の息切れや疲労感、走った後の頭痛など、これってまさかコロナ・・? ということであきらめていた。

 

それが先月あたりからちょっと調子が良くなったように感じたのと、ガーミンを新調してこれを無駄にしたらもったいない! と、走り始めた。それまで愛用していたFitbitは娘にとられたww

 

目的無く練習するのが苦手なのと、10キロ走るのも無理なんじゃ・・? というくらい力がなくなっていたので、トレーニングをセットしてみた。

 

夜は、横になったら意識を失うレベルでよく眠れるようになったのと、朝起きてすぐに活動を開始して、運動が終わったらシャワーを浴びる、というこの1連の流れが超低血圧の自分には精神的にもすごく効果があることを実感。

 

それから、足の付け根の怪我のほうもかなりよくなってきた。怪我してから1年以上たつので怪我以上の何かかもしれず、将来的にダメになる可能性もあるかもしれないので、無理はできない。

 

が、痛みを感じることが劇的に少なくなってきたのは朗報。

まず足の付け根は伸ばしにくいところだが、いろいろと探って伸ばしやすいストレッチの方法をいくつか編み出した。これでまずだいぶ良くなった。

 

次に、ランニングを再開して気づいたが、上半身の筋力が落ち、姿勢が悪くなっていた。

このままでは前かがみのばあさんになってしまうww

姿勢を直すエクササイズをやって、背骨や肩甲骨の位置を修正したら、なんと速攻で違和感が消失。まさにトリガーポイント。こんなところに原因があったのね・・。

 

刺しゅうで根を詰めると姿勢がものすごく悪くなってしまうので、それも良くなかったかな。刺しゅうは冬場の楽しみとして、今はやってない。また寒くなってきたら無理ないペースで少しずつやるつもり。何でも凝りだすと止まらなくなってしまうのが欠点。

 

パークランも再開されたし、本当に10キロ53分で走れるようになってきたら参加しようかな。

いろんなレースの案内も来るように。ハーフまでだったら参加してもいいなあと思って眺めている。9月末に申し込んでいるハーフは出るかどうかまだ迷い中。10月のフルマラソンは出ないつもり。冬になって全てが逆戻りする可能性も大きいから、もしレースに出るなら11月くらいまでで、そのあとは様子見だろう。冬も体調を落とさずじっくり力を蓄えたい。

 

 

 

 

 

 

8月のガーデニング

夏ももうおしまいではありませんか・・ 日差しが弱まり、気温が下がってきた。

ルドベキアが花盛り。

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何とオリーブが実をつけた。うちの裏のお宅の庭にどうやらオリーブがあるようで、そこの花粉をもらって受精できたみたい。

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ベルガモットの実。もしかして冬に収穫できる?

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今年の梨はぼろぼろ。去年よりたくさんできていたのが、少しずつ落ちてしまい、残りも鳥にやられほとんど残っていないのを無理やり収穫。

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そのかわりりんごがすごいことに・・。

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寄せ植えも作ってみた。ヘリオトロープは朝と夕方になると良い香り。

その隣は匂いゼラニウムのオレンジを鉢上げしたもの。

チリも白い花が咲いた。

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鉢が増えてしまい、水やりもばかにならないので少し整理することにした。

もう3年ほど鉢で育てているミントと、植え替えもしたが半分枯れかかっているパセリと、アップルミントも2つの鉢のうち1つのほうは発育が今ひとつなため処分。

ミントのほうは、引っこ抜いたら根っこがグルグルに回ってすごいことになっていた。葉っぱが白くなってきて、これ以上この環境では育ちようもないためさようならすることに。

 

アップルミント、成長が良いほうを使ってお茶にしてみたら、なんだか妙な味で・・粉っぽい。土がよくなかったのかも。ガーデンセンターで安いのを買ってきたら、水はけが非常に悪く、見るからにこなれていないコンポストだった。もうこのwestlandブランドを買うのはやめる。

 

ハーブがあったらいろいろと便利なのでは? と思ったけれど、意外と使わない。

よく使ったのはフェンネルと、アリウムの仲間であるチャイブ。ディルはフェンネルとの違いが良く分からないし、1年草だから花が終わったら自動終了となった。

フェンネルは、見て良し味も良し、大株にして観賞用に・・ということで継続。

 

ローズマリーやタイムもたまにしか使わないが、この2つは丈夫で、放置でよい。

 

カモミールはお茶にして飲んだらリラックス効果を感じたが。これもまたなんだか粉っぽくて・・やっぱり土のせい? 来年は土を変えて種まきしてみるつもり。見た目がかわいいから観賞用として育てている。

 

グレイス、1輪だけ夏の花を咲かせた。やっぱりきれいです。

トーマス・A・ベケットもサイズは小さくなったが整った形で咲いた。さすがに6月からずっと咲き続けているのでお疲れの様子。黒星病も出てきて、少し休ませる必要がある。

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ベケット氏の隣で着々と準備中のミセスジョンレイン。花が咲いた後、葉っぱがボロボロになってどうしたものかと思ったが、きれいな葉に入れ替わったかと思うとまたしてもつぼみが大量についた。マイペースだが丈夫。

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来週からはつぼみを摘むのをやめる予定。ベケット2世やユキちゃんも含め、秋は枝固めのため全員咲いてもらうので、春とは違った深みのあるお花を見るのを楽しみに待つ。

 

本家アイスバーグは来週になったら軽く剪定の予定。ふっさふさになって、とってもとってもつぼみがあがってくる。そんなに咲きたいの? って感じ。今、エネルギーを蓄えてもらって秋に良い花を咲かせてほしい。

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とても気に入っているエキネシア。グリーンジュエルという品種を買ったつもりだったんだけど、これはヴァージンではないのかな??

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まだ少し植えこむものが残っている。今週中に片づけてすこし種まきと、今年最後のバラの挿し木を作る予定。気温が下がってきたから今がぎりぎりかな・・。

チェルシーフィジックガーデンに行ってきた

Revisitedシリーズその2。

チェルシーにある薬草園に行ってきた。17世紀にさかのぼる古い薬草園である。

最寄り駅はスローンスクエア。東京なら白金とか松濤とかだろうか。

引退した軍人のための病院の敷地のそばにある。都心とは思えない静けさ。

この病院や、薬草園は、この土地の持ち主スローンさんとの取り決めで今でも1年の賃料は数ポンドだという。大金持ちのスローンさんが英国薬剤師協会に土地を貸し出したのがはじまりとか。

 

予約した時間より早く着いたので近所を散策。誰もいない。

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さて、チェルシーフィジックガーデン。

これまた前に来たのが20年ほど前なので、ほとんど覚えていなかったが、ここは訪れる価値あり。もう大興奮ですね 笑

ひっそりとしたたたずまいでイギリスの庭園としては小さいほうだと思う。それでもじっくり見ていると2時間くらいはあっという間に過ぎてしまう。

 

薬草園というくらいなので、ハーブが多い。それ以外にも珍しい植物のコレクションがいっぱい。

薬用効果があり、香りも良いという実用性があって、しかもディスプレイがすばらしい。

 

 

ペラゴニウムの温室。マニア垂涎のコレクション。温室そのものもアンティークで素敵すぎる。

このテラコッタの鉢だけでもすごい代物なのです。ため息。

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チェルシーの豪邸を背景にいくつかある温室を外から見たところ。

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コーナーごとにテーマがあって、お勉強できるようになっている。植物には1つ1つタグが付いているので品名も確認できる。

たとえばラテン名で「オフィシナリス」とついている植物のコーナー。

有名なものだとバラやカレンデュラなどがあるが、これは修道院で薬用として使われていた植物につけられたカテゴリー。

 

エリアごと、東南アジア、オーストラリア、アメリカなどにまとめられた薬用植物コーナーや、イギリスの著名なプランツハンターのコーナーなどもある。

 

こちらはアメリカ大陸のコーナー。

エキネシア(中央ピンク)、モナルダ(左の大型ピンク)、ベロニカ(中央の縦長の白)、カリフォルニアポピー(左下の黄色)などが見える。

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当時イギリスからアフリカはもちろん日本までを対象とした植物を集めるのがどんなに困難だったことか・・。飛行機はもちろん、冷蔵庫も、ネガの写真すら撮れない。絵を描いて、標本にして持ってくるか、種を持ち帰るくらいしか方法はない。

 

自然のものを生かしたディスプレイがすごく素敵。

フェンスやオベリスクなどのサポートも柳などの木の枝を使って作られている。

 

 ウィグワムと呼ばれるテント状のサポート。f:id:Saskia:20210728111219j:plain

 

枝とつるを使ったシンプルな支柱。

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中心に置いたテラコッタの鉢でうまく補強して支えているなと感心。

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廃材&ワイヤーで味がある。バラもこういう風にサポートしたらいいのでは。

その下の写真はドーム状になっていてかっこいい。フレームを枯れたシダの葉で埋めている。なるほどねえ・・。

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ガーデナーのお兄さん。選定はさみの音がすごく良い音で、いいツールを使っているんだろうな~。

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ヒマワリを背景にチリのディスプレイ。まとまりを持たせると素敵に見える。

 

イギリス人って空間の構成センスあるなあ・・。特に考えないで写真撮ってもそれなりにさまになる。通路に敷き詰めてあるレンガもさりげないようで、これを自宅で再現しようとしたら費用&手間ともに相当なものになる。

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この日はお天気が悪くて何度も雨が降ったけど、傘を差しながら見て回って、最後にカフェで一休み。ここでゆっくり過ごしてもいい。

 

平日だったせいか、お金持ち風の、おそらくご近所さんであろう常連っぽい老夫婦・ご婦人方しかいなかった。もともと観光客が押し寄せるようなところでもないので、半日静かに過ごしたいときにはぴったりだ。

 

ここで育てている植物も一部販売している。今回は値段の割に良いものがなく購入はしませんでした。

 

夏の終わりかけでもかなり見ごたえがあった。季節ごとに訪れるのも悪くない。年間会員になってもいいかなとも思った。会員になると1時間早く入園でき、提携している複数の庭園を無料で見ることができる。四季を通してどのような管理がされているのかを見るととても勉強になるだろう。実用的で、畑なんかもあるので、お金持ちがオーナーの庭園を見るよりも実際の生活に生かしやすい気がした。

 

というわけでとても満足できた休日だった。

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7月のラン&10Kトレーニングスタート

今月の走行距離(4週間分)

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ははっ・・ 1回で走り切るような距離ですが・・ 祝!復活ということで。

ただし無理はやっぱり禁物。

 

今回よりガーミンさんが、回復時間を教えてくれるようになった。

 

えー、休みすぎじゃないですか? と思うくらい間をあけるよう指示があって、一応それにそって休むようにしているので休みばかりww

 

しかしVo2Max40超えていると20代なんですか・・ 

20代でも5キロ走れない人もいっぱいいるからなあ・・ そこだけ見れば確かにそうかもしれないけど(苦笑)

 

週3回程度最長5キロでも体重があっという間に減った。甘いものや炭水化物が嫌になるなど、脳の食欲コントロールも正常化。ジョグではなく、200~400メートル程度全力で走るのを繰り返す、HIIT系がメインだからであろう。

 

次は10キロのトレーニングをやってみることにした。目標は53分にセット。これでも今の自分には結構きつい。10キロ走ったのは何か月前のことであろうか・・

 

このくらいのペースで走れるようになれたら健康維持以上、合格ですわ。これも勝手にガーミンさんが毎日のプログラムを組んでくれる。今日からスタート。コーチからのメッセージなどもありなかなか便利。

 

2分歩いて5分全力、2分歩いておしまい。

はあ~、必死で走ってキロ5分切るのがやっと・・。

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 まあ気楽に行くべし。先は長い。

 

ガーデンミュージアムに行ってきた

Revisitedシリーズその1。ガーデンミュージアムに行ってきた。

渡英してわりとすぐ、ロンドンの右も左もわからない頃に1回行っただけ。去年デレク・ジャーマン回顧展があった時は迷ったが、コロナ真っ盛りで泣く泣くあきらめた。

 

 

コロナで亡くなった人を偲ぶ壁。

これだけの人が亡くなったのかと思うと結構来るものがある。

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さて到着。

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日陰の庭って落ち着くなあ。実際はかび臭くなったりして気持ちよい環境にするには細かい手入れが欠かせない。

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教会であるここがなぜ庭園博物館なのかについてはこちらをどうぞ。

www.british-made.jp

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無料の博物館が多いロンドンですがここは有料、12ポンド。

今回はコンスタンス・スプライ展。

そういえばコンスタンス・スプライ・フラワースクールとして日本でも名前を聞くことがあったな~と思っていたが、2008年に閉校になっていた。リーマンショックで消えたビジネスは多い。日本支部もなくなっている。

 

20世紀初頭に生まれ、救貧院的な学校で教えるなど教師・ビジネスのセンスが早くからあったようだが、18歳で結婚。ただこの結婚はうまくいかず、夫はコンスタンスを置いて出て行ってしまった。ガーデニングはうまくいかない結婚生活のなぐさめや避難場所になっていた。

 

その後再就職。ヘッドティーチャーなどで頭角をあらわし、経済的にうまく行っていない友人を助けるために造花のビジネスを始めたらこれが当たる。

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ついでフラワーアレンジメントに発展させて大成功。王族の結婚式のお花なども手掛けるほどになる。

 

戦争中は、野菜作りの本を出すなどもしていた。この辺も抜け目がない。

 

戦後も引っ張りだこで飛行機に乗っていろいろな国でフラワーアレンジメントのビジネスを展開。フラワースクールとして各地に学校を作る。日本もね。

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とにかくすごいエネルギーの持ち主で、80過ぎても現役だったが、友人とのディナーのあとで急逝。

 

女性と恋愛していたこともある。現在に比べると女性が活躍できる機会は非常に少なく、同じように独立して活躍していた画家、グリュックと恋愛関係にあったが、グリュックが新しい相手を見つけて関係は終わった。

 

この絵はグリュックの作品ではないですが、なかなか素敵な絵である。花の色調が紫がかっていていいですね。

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コンスタンス・スプライの名のバラもあります。記念すべきデヴィッド・オースチンの作出第1号で、現在も売られている。

himenobaraen.jp

 

本人はオールドローズが大変好きで、バラの研究家であるグラハム・トーマスも彼女からいろいな知識を授かったという。

この写真素敵。色がない分想像力を掻き立てられる。

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しかしこの展示より常設展のほうが面白かったな。

ガーデンミュージアムのサイトにあるコンスタンス・スプライの無料展示を見るだけで十分だったかも 爆 本人の生け花作品自体の情報がとても少なかったのが残念。スプライ流の活け方ってどういうものだったのかの説明が全くなかった。

 

肉体労働も厭うことなくやっていた。働き者の図。こんな服装でガーデニングとは・・優雅だ・・さすが、貴婦人はズボンはいたりしないのだ。

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その常設展。英国人と園芸についてコンパクトながらよくまとまっていて面白かった。

絵画の中のガーデニング。ライトが反射して見づらいですが、ユーモアがあって気に入った1枚。

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写真は撮ってないが、イギリスのガーデニングの基礎を築いたプランツハンターたちの紹介。プランツハンターに憧れたことがあったな。子供の時になりたかったのは探検家なのでww 彼らが命がけで集めてきた植物、例えば青いケシが現在イギリスでも普通に育てられているのはやっぱりすごい。

 

パッケージがかわいい種の袋。

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この頃からハチさんのための花を育てよう! っていう動きがあったのか。

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ちょっと前の園芸道具の数々。

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スプレイヤー。金属製だから重いだろうなあ。

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英国人のなめくじへの憎しみが伝わる。死ね、なめくじ~っ!! てな具合。

幸いにして我が家はそれほど大きな被害にあったことはない。野菜をあまり植えてないからかもしれない。

おっと、となりはDDT! 戦後直後、ノミ取りに頭から振りかけられたという白い粉・・

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このふいごみたいなのはなんぞ。

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答えはアブラムシを吹き飛ばす道具ww

ちらっと写っているガラスのドームみたいなのは簡易温室。ネコちゃんは鳥脅し。

 

あっ、これですね。ポニーちゃんシューズ。芝刈り機が電動になるまでは、マシンを馬に引かせ、芝が痛まないようにシューズをはかせていた。

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写真を撮り忘れたが、アラン・ティッチュマーシュ(ガーデナーズワールドのプレゼンター。モンティ・ドンの前の司会を長く務めた)にユニクロが贈ったウールのセーターも展示されていた。

 

今だったら、機能的ウェアのほうが色々と都合が良く、ウールを着ることもないのだが、伝統的なガーデナーはウールのセーターで作業するもので、ちょっと古くなったのをあて布したりして着ていたものだ。ユニクロセーターはグリーンではなく、オレンジっぽい微妙な色であった。

 

見終わって外に出ると中庭があって、あまり印象に残ってないが、ダン・ピアソンがデザインしたとか・・ロンドンなので、なにかとモダンデザインになりがちだが、クラシックなノットガーデンを残しておいても良かったのでは。

 

カフェでランチ。メニュー見たら高い割にあまり食べたいものがなかった。でも座ってしまったので子牛のカルパッチョを頼んで終了。

 

 

そのあと、時間が余ったのでまたリージェンツパークに行った。

前回もみたこのバラがすっかり気に入ってしまい、購入を前向きに検討中。花期が長くて、上品な香りがあり、崩れにくいと100点満点。これならフロントガーデンにあってもいいかも。今年みたいな天候不順でもこれだけきれいなのは特A。

 

名前はナターシャ・リチャードソン。一時期までよくTVなどで見かけていた女優さん。不幸にして事故で他界。

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遅咲きもいいところのクリムゾン・シャワー。すべてのバラが終わったところで咲き始める。ランブラー系は早く咲くのが多いので、こういうのを入れておくと重宝する。ちょっと枯れてますが。

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パット・オースチン。いつものウォールドガーデンにもありまして、あまり心を惹かれることはなかったのですが、この色か・・。何色とも形容しがたい微妙な色使い、デヴィッド・オースチンのバラの傑作のひとつ。21世紀に入ってからはこういう発色が少なくなり平凡になってしまった。

しかし花がら摘みしてないのでせっかくの名花も台無しww ううっ・・ 

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バラもいいんだけど、ここのドライガーデンが好きすぎる。

アガぺが形といい、色味といい、カッコいい。大きめのテラコッタの鉢で育てればサイズコントロールできるかな・・。

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ここが気持ちよかった。秘密の丘の上、小さな滝があって水の音が聞こえる。

いつ来ても人がいない。もっとも今年は観光客がほとんどいないロンドンなのでどこへ行っても静か。こういうのも良い。

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ベンチに座ってしばらく休憩。

 

ロンドンにもあと何年いるかわからない。心残りのないよう、ロンドンならではの魅力ある場所にできるだけ足を運んでみようと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

ギネスレコードホルダー・・??

何と私ギネスレコードホルダーに・・ 笑

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正確には、ギネスレコードとなったイベントに参加した証明です。

昨年のバーチャルロンドンマラソンが、世界で最も大規模なバーチャルマラソンとしてギネスに承認されたため、その参加者としての証明書。

 

こちら20ポンド。3.7万人がもし全員購入したとしたらギネスの収入は70万ポンド以上・・コスト的には1ポンドもかからないよね、フォーマットに印刷するだけなんだから・・すぐこういうのを計算するのが夢がないww

 

この日は自分の誕生日でもあったし、こんな記念もう2度とないだろうから買ってしまいました。

 

こちらは朝のウォールドガーデン。

ランニングをやっていなかったら、夏場は朝6時からオープンしていることなど知らずにいただろう。公式の開園時間は朝9時となっていて、この時間帯、誰もいないんです。私だけのお庭、しかも一日のうちでもっとも光線が美しい時。

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去年と違い、植物が徒長気味だったり、開花がずれたり、また、バラは日照が少なすぎて色が変わってしまったりはしているものの、やっぱり見事。魔法がかかっているみたい・・



 ルリアザミが見事。うちの株もこのくらい大きくならないかな。f:id:Saskia:20210721063656j:plain

 


白いケシが見事。去年はなかったような気がする。f:id:Saskia:20210721062704j:plain

 


タチアオイにクナウティア、サルビアホットリップス。右にちらっと入っているフェンネルが愛らしい。

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 ポピーのシードヘッドが音楽を思わせる。このあと種を衝動買いした。。どこに植えるんだ。。