名実ともにロンドンを代表するロースタリー。
ジェームス・ホフマンをはじめとする経営チームがめちゃくちゃ頭がいいのだと思う。
スクウェアマイルといえばシティのこと。
コーヒーとシティのビジネスは切っても切れない関係にある。
17世紀ごろからできたコーヒーハウスで、商人たちがコーヒーやお茶、ホットチョコレートなんかを飲みながら情報交換するなかで、保険などの新しいビジネスが生まれた。最初のコーヒーはトルコから主に来ていたらしい。
今あるロイズもそのひとつ、トワイニング本店ももとはコーヒーハウスだったという。
コーヒーハウスのあとはブループラークが掲げられているとのことなので、機会があったら探してみよう。現存するコーヒーハウスの建物は1個しかないとかで、非常に探しにくい場所にあるが、そういえば所用でよく通るところでしたよ。
※写真はホームページより転載しています
ここ、今は絶滅しかかっているスーツのテーラーもあるし、相当由緒のある場所なのでしょう。
広そうに見えますがalleyと言われる小路の中にあってやっと人がすれ違えるかどうかの幅しかない。
今でいうとWeWorkなんかののフリーエリアでコーヒー飲みながら話して、気が合って、何かやろうか? って話になった、って感じかな。
そんな、歴史あるシティの名を背負って立つ以上、コーヒーにも相当自信がなければならないでしょうね。
パッケージにも、シティの絵がひっそりと印刷されてます。手がかかってますね。
セールスの考え方も面白い。250グラムではなく、350グラムでの販売。
これもうまいな~。250グラムが業界の常識だったのを、350グラムに変えるというのはできそうでできない。誰もやってないもの。単価にすると、他のロースタリーと比べると決して高くないです。1つ買うだけでも送料無料もありがたい。やはりかなり売れているからこそできる設定なのかなと思います。
250グラムだと2週間持たない。でも1キロ買うのはちょっと多いかな? というユーザーの心理を突いている。
その代わり、サブスクにはあまりメリットがない。サブスクすると少し安くなるのが通常の設定だけど、ここは、もともと送料無料だし、値段もほとんど変わらないです。すぐに品切れになるので優先的に買える、というのはあるらしい。
今回の購入はこちら。
レッドブリックはエスプレッソ。これはお店等でよく飲んできたもの。
フィルターは、雲南地方のコーヒーを選んでみた。
それに30グラムのお試し豆(写真中央)もついてきて、これはうれしい。また買おうかなという気になる 笑
シティの商売人といえばギルド。スクエアマイルコーヒーも、ロースターのギルドに加入しているんですね~。こういうところも外していない。
レッドブリック、これまでお店等でよく飲んできました。
正しいエスプレッソマシンを持っていないから、うちではフィルターコーヒーとして飲むわけですが、あっさり、すっきり。
商談するのに、例えば先日の6ポンドするようなコーヒーだと、意識が飛んでしまってビジネスになりません 笑 何かしながら飲める安定のおいしさって感じです。
お客様に出して、このコーヒーなんだかおいしいね、くらいの加減で、ちょうどいい気がします。コミュニケーションツールとしてハズレがない。こういうの、ありそうでないのですよね。いまだに英国のまずいコーヒーは本当にまずいので・・ 爆
もう一つのコーヒーは開封したらまた書きます。
ところで、先日の6ポンドコーヒーのこちらを、自分で淹れてみました。
Manhattan のブラジル、Elias Goncalves
ナチュラルプロセス・発酵
250グラムで18.5ポンドと破格の値段です・・
開封したてだったので、例のお漬物っぽい匂いがありました。これはいずれなくなっていきます。さて、あの味を再現できるか・・・?
途中までは、メロンの香り。
最後のほうになって、ようやくあの時の、カラフルなバブルがはじけるフレーバーが出てきました。このコーヒーやっぱりすごい。そして本物のバリスタはさすがだと思いました。お店で飲んでいなかったら、このコーヒーの到達点がわからなかったと思います。
価格とバラエティのバランスがほどよいHasbean、唸るおいしさのPLOT、スーパークリーンなWorkshop、ロンドンらしさが感じられるSquare Mile、と試してきました。まだまだ実力あるロースタリーはたくさんあるのですけど、いったんPLOTに絞って注文してみようかと思ってます。