これは面白い!
名ロースタリー対決。私のごひいきであるPLOTと、コーヒーの街ブリストルの有名ロースタリー FULL COURT PRESS COFFEE が、全く同じに調整したロースターで同じ豆を焙煎したらどうなるか?
買い付ける豆が良くかぶることに気づいて、それならお互いの解釈をそれぞれ示してみるのも面白いよね、となってこの企画が生まれたそう。
豆はコロンビア
Diego Samuel Bermudez-Inza, Cauca
Pink Bourbon, Thermal Shock Washed
コロンビアでは2016年まで、ウォッシュト以外の豆は品質の維持のために禁止されていた。これがなくなり、さまざまな技法をつかった豆が次々と市場に登場することになった。
先手、PLOT
立ち上がりは石。あるいはニンジンの葉っぱっぽい。土臭いのとは違う、壁に当たるような感じ。
そこからミルキーになる。もちろん実際にはミルク類は入れてません。驚くべきミルキーさを経て甘くなっていく。
・・・かなり衝撃的なフレーバー。初めてプルーフロックでコーヒー飲んだ時くらいのインパクト。いまだかつてこんなコーヒー飲んだことがない。
豆がつやつやして、粒が恐ろしいくらいそろっている。
続いて
FULL COURT PRESS COFFEE
PLOTが浅煎りだったのに比べてこちらは深煎り、挽いた時の香りがすごい。
豆はもちろん同じものなのでとてもきれいです。
ちなみに淹れ方はいつものクレバーコーヒーフィルターで20グラム、挽きはC2 Maxで25で統一。お湯を入れてから豆を投入して3分で終了。
・・この勝負PLOTの圧倒的勝利です。
FULL COURT PRESS COFFEEのほうは、最初から最後までほぼ変化なし。最後のほうで少しシトラスがかった甘味が出てくる。PLOTが出してきた「石」や「ミルク」はアンダートーンで少し感じられるのですが、このコーヒーだと「ふうん・・・」という感想で終わり。
つまり同じ豆も焙煎によってこんなに異なってくるということなのでありました。焙煎がダメだったら良い豆もゴミになるということですよね・・。
FCPがダメと言っているわけではないです。今回の淹れ方は、この焙煎に対しては適切ではなかった。挽き目を粗くして、温度をやや下げて淹れたらたぶん違うフレーバーが出てくると思います。V60のほうがよかったのかも。
というわけで1回戦はPLOTの勝ちでした。
FCP COFFEEは次はV60で淹れてみることにする。