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英国園芸&珈琲日記

コーヒー自家焙煎にチャレンジ その1 生豆を手に入れる

コーヒーを淹れるのは、安定してできるようになってきたので、もう1歩踏み込んでみる。

 

自家焙煎のメリットは

まず安い。生の豆はローストした豆の半額以下。

道具も特に不要でキッチンにあるものでまずは試せます。

 

もっとも、PLOTとかWorkshopが買っているようなレベルの豆は個人では買えないというか、売ってくれない。マグロと同じで時価であり価格は日々変動する。プロのバイヤーのみが市場に参加できる。

 

保存性が良い。

生豆は、3年は持つと言われている。ローストした豆は良質なものであればあるほど、開封してせいぜい1カ月がおいしく飲める限度。

 

これが生豆なら、気に入った豆を色々取り揃えて気が向いたときに飲みたい分だけロースト・・ということも可能

 

デメリットは何かというと

 

手間がかかる(当たり前)

 

あと、どこまでおいしくできるかは未知数、とりあえずスーパーで売っているクラスの豆を越えられれば良いのではないだろうか・・それより、コーヒーの成り立ちを理解する&試行錯誤を楽しむのが目的で、おいしさや倹約自体は副次的なもの、くらいに考えております。

 

というわけで道具はこちら。

ガラスのふたつきの鍋。

家にあるものでもよかったのだが、鍋を破壊する可能性がありそう 汗 なのと、安ければ安いものほど実は良い=鍋底が薄いから、ってことで、近所の雑貨屋で買ってきた。12ポンド弱。チャリティショップも見たがおいてなかった。オンラインの底値と比べても送料入れると大差なかったし、まあいいんじゃないの。

 

ざるは、豆を冷やすときに使う。サイズが大きすぎて出番がなく、ガレージに押しやられていたのを掘り出してきた。

 

生豆(unroasted beans)はオンラインで買いました。安すぎるのだとどう焙煎しようとよい味にはならない。中程度の豆を購入。

ここでこれを買ってみた↓ 初回購入10%オフ

Costa Rican Tarrazu  £15.84/kg

Buy Costa Rican Tarrazu Green Coffee Beans Online – Coffee Bean Shop

等級が出てないので単純比較はできないが、いつも買っている豆は200~300グラムでこの値段であることを考えると、自分で焙煎するのがどんなに安いかがわかる。

 

こちらのショップから送られてきたのがこちら

パッケージがすごくかわいい。しかも手書きのお手紙(ディスカウントコードつき)、おまけでグアテマラの焙煎済みコーヒーも入っていた。

 

お手並み拝見、グアテマラをV60で淹れてみました。

 

開封した時の香り・・並み。ちょっとポテトくさい。

 

蒸らした時の泡立ちがすごかったので焙煎して間もない。ポテトの匂いは、ガスが多い証拠。蒸らしたら膨らむのが良いコーヒー、などと書いてある記事も多いのだけど、関係ないんだよね。もちろん古すぎるコーヒーはダメですけど・・

 

お味。はじめは雑味が多め、そこからだんだん落ち着く感じ。PLOTのアイコンと比べては気の毒すぎるのですが、スーパーのコーヒーよりはおいしいけれど、の感想。この内容だったら、焙煎した豆をこのショップからは買いません。

 

でもいいインデックスになった。最初はこのレベルでも自分で実現するのは難しいだろうから。そしてこの感じだと、生豆も下処理が必要だなということも理解した。

 

日本の豆屋さんだと品質管理がきっちりしているので、生豆の処理をせず焙煎してもOKだったりするのでしょうが、今回のテストから考えると、カビや割れている豆が結構入っているのではないかと思う・・ これは売り手の怠慢ではなく、そういう等級の商品を買っているのだから仕方ない。

 

ちなみにここのショップ、売れ筋はハワイ・コナ、ケニア・ブルーマウンテン、そしてコピルアックだそうで、21世紀のロースタリーが(少なくとも英国では)ほぼ扱わないタイプの豆。

 

コナはよく知らないのですが、ブルーマウンテンの正体の多くはタンザニアケニアブレンドだったりするし、コピルアックは、そのなりたちからいって天然物が大量にとれるわけないので、山猫さんを飼育してむりやりコーヒー豆食べさせているわけで、英国の良心的なロースタリーは扱いません。ほかにもおいしいコーヒーはあるのだもの。オールドコーヒーのファン向けのお店なんでしょうね。

 

練習用ですので細かいことは今は置いておこう。

 

あとは軍手、耐熱用グローブがあっても良い。BBQグローブが家のどこかにあるはずなのだが見つからない・・。

 

 

続く。